【麻雀本】三麻本のすばらしさ
三麻本のゲラをずっとチェックしてるんだが、読めば読むほどすばらしいわ。
こんな感じ↓で、データだらけの本。
ツモ損・抜きドラあり(天鳳ルール)
ツモ損・抜きドラなし
ツモ損なし・抜きドラなし(MJルール)
ツモ損なし・抜きドラあり
という4ルールそれぞれについて分析してる。
全ドラとか、東天紅とか、麻雀格闘倶楽部についてもシミュレーションしてみるかって案もあったのだが、それじゃなくても内容爆発なので、それは止めた。
押し引きはルールによって影響を受けるが、手作りなど共通の部分も大きいでしょって姿勢でまとめてる感じ。
麻雀を打つうえで、なんとなくの数字を知ってる方がいいものってある。
三麻におけるそういう基礎データが満載なんだわ。
たとえばこれ↓。ペンカンチャンリーチは何%くらいアガれるか。
すでに場に切れてる枚数も重要なので、0枚見え、1枚見え、2枚見えに分けて分類されてる。
たとえばこれ↓。裏ドラが乗る率。
たとえばこれ↓。アガリ素点。
リーチ非一発、リーチ一発、鳴いた染め手、染め手じゃない役牌ポンなど状況別に。
それがすべて親子別で、抜きドラの枚数別になってる。
抜きドラの枚数別ってのが大事なんだよな。
抜きドラが1枚増えるたびに、アガリ点が、親は3000点、子は2000点ずつ上がっていく。
この数字をなんとなくつかんでおくと、押し引きがグッと正確になるはず。
解説も簡単に付いてる。
グラフや表が全部で100個くらいあって、それを解説してる感じ。
四麻はすでにそういうのはそれなりにあって、今どきの戦術には織り込まれてる。
でも、三麻の場合には、そういうの皆無だ。
俺はこの本の当事者の一人だから、俺がいいと思う主観は当事者バイアスがあってあまり信用できない。
でも、基礎データが整備されるって、その業界にとってすごい前進だよな。
基礎データすら不明って、分野として恥ずかしくね?って思うわ。
あとデータ本として、今までで一番信用できる感じ。
というのは、どう調べたとか、条件がどうとか、誤差がどうとか、異常に詳しく説明されている。
研究者(みーにんさん)が、誠実、愚直キャラだって、本を見ると感じられる。
今までのデータ本の大半って、そのデータがどういう条件で取られたかがブラックボックスで、説明されてもうまく理解できないという事情もあるんだけど、読者の側からすると信用しにくい側面があった。
爆打本とか雀ゴロK本3とか、そういうブラックボックスな感じがする。
この本はそういう感じがしない。
その代償として、研究側のことがいっぱい書かれてる。
よくわからんし、どーでもよすぎる。
みーにんさんが「絶対に削るな!」というので、そういう部分は超小さい字にした。
読む必要ないんだけど、なんか信用していいのかなって感じがする。
ただし書きが大量に載ってる感じ。
ただね、この本の欠点としては、本文が超つまらない。
ネマタ本1みたいな感じ。
読み始めて15分後にはかならず寝てしまう。
なので、読むっていうよりも、拾い読み的に眺めていく感じになると思う。
つまらなすぎて読めない。
全部の項目(34個)について、三麻天鳳位アバンテスさんがけっこう長くコメントしてて、それはすごくわかりやすい。
実戦的な感じで、強い人はこんな風に考えんだなって。
アバンテスさんは関西人にもかかわらず、思考がものすごくロジカルで明快だった。
まずはそこだけ読み、あとは太字のまとめとかデータを拾い読みすればいいんじゃないかと思う。
というわけで、睡眠導入剤としても使えるし、どれだけ睡魔に耐えられるかで三麻愛を試す踏み絵にも使えるし、三麻の実戦にも役立つ( ー`дー´)キリッ
麻雀本で初めて買ってみるかと思った
— もじゃ・フリックハート (@moja_hiroshima) July 6, 2019
仲間内でいまだに主流の東天紅にも触れてほしかったけど
MJルールにも触れてあるのはいいな https://t.co/MLIwnbn0MW
「アバンテスさんは関西人にもかかわらず、思考がものすごくロジカルで明快だった。」
— あーにゃ1624 (@anyam9) July 7, 2019
関西人を何やと思てんねんw https://t.co/fTxAVjcgqq
福地先生のサンマ本ちょうど1年前に欲しかったなー!!
— ⛅早大に〜と⛅ (@neet_wsd) July 7, 2019
その時からずっと出る出る言ってたのにw もうサンマやってない😭
てかブログのこの文章わろたw
「関西人にもかかわらず、思考がロジカル」ってww 関係ねー😂w pic.twitter.com/0Yx0ZgMym6
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コメント
みーにん本はすべて素晴らしい
それなのに誰かが仕事しないから・・・
みーにんさんやる気あるし色んなデータ本作れるのにほんともったいない
福地先生は文才あって読みやすい本作れるのにほんともったいない
福地先生+みーにん先生の本は今後も作ってほしい
投稿: | 2019年7月 7日 (日) 08時58分
三麻は分からん
それにデータもよく知らない
だが
>麻雀を打つうえで、なんとなくの数字を知ってる方がいいものってある。
>この数字をなんとなくつかんでおくと、押し引きがグッと正確になるはず。
これは正しいな
打牌選択の精度は上がる
投稿: | 2019年7月 7日 (日) 09時00分
関西人はロジカルじゃないのかw
ピンフドラ1は即リー
にもかかわらずダマにすべきなのはどういう条件なのか
というような例外を解説した本が読みたい
投稿: | 2019年7月 7日 (日) 09時37分
データ満載で本文がつまらないというのはとても信頼できそうな本だと思います。チャラチャラした文面は読んでいてウンザリするので。
投稿: | 2019年7月 7日 (日) 12時06分
「ピンフドラ1は基本リーチ」
にした方が良い
それなら異論は無いよ
「ピンフドラ1は鉄リー」
「ピンフドラ1は即リー」
とか言うから異論が出る
俺はリーチ率が低い
リーチ判断が繊細なんだ
状況によってかなり変わる
とは言えだ
状況判断能力の低い初心者にはおおまかな指針になるかも知れないとは思う
ダマにすべきなのはどういう条件なのか?
例を挙げればキリが無いな
南4-0
東家 45000点
南家 19500点
西家 15500点
北家 20000点
自分は北家な
9巡目に58m待ちのピンフドラ1を聴牌
他家の河までは書けないがダマにすることは多そうだろ
説明するまでも無いはず
投稿: | 2019年7月 7日 (日) 16時25分
基礎データすら不明な分野だからこそ、研究の方法や研究者が考えることに焦点をあてることは非常に重要だと思います。むしろ、そのようなところがない本になっていたとしたら、研究者としての頑張りが無意味になってしまいます。
みーにんさんは、売れ行き度外視の学術書として出版したかった気持ちがあるのかもしれないと思いました。つまらなくて読めない本になっているというか、つまらないと思う人は読んでもらわなくていいや的な考えなのかもしれません。そこに天鳳位の解説を入れて一般書の体をとることで、一般に少し歩み寄った的な雰囲気がしますw
投稿: 読者さん | 2019年7月 7日 (日) 19時03分
エドワードOソープなら、
数学的に、ブラックジャックを攻略できました。
(カードカウンティングね)
学会で発表します、一般向けに本も出します。
ついでにカジノで実践して証明もするし、
金も稼ぐかあ、なんだけど。
麻雀だと稼ぎ辛いよね、安すぎて。
とりあえず、名著っぽいので
販売されたら拝見しますが、研究者や著者の利益を
どうするかの課題はあるよね。
発売されれば、ですが。
投稿: 勝つときは→爆連荘 | 2019年7月10日 (水) 17時08分
ツモ損なし抜きドラありってどうやってデータ集めたんですか?
フリーはどこも大体このルールなんでこれは知りたいな
投稿: | 2019年7月10日 (水) 19時12分
サンプルの本文読んだけど名著の匂いがプンプンする。横書きなのもうれしい。絶対買う。
投稿: | 2019年7月17日 (水) 11時33分