昨日、保育園児童が散歩中に車が突っ込み、児童人が死亡する事故があった。
車に責任があるのは明らかだが、保育園の警戒態勢が万全だったかも問われることになる。
記者会見での心ない記者の質問に、ものすごく腹が立ったという保育師の方のツイートを見かけた。
最近の保育園ではいっさい散歩しない所もあるんだってね。
そりゃ、そうなるよなと思う。
命の値段は高くなる一方だが、保育園が制度設計されたときはそうじゃなかったから、運営するのが割に合わなくなってきてる。
もし、俺の娘が保育師になりたいと言ったとしたら「命を預かる仕事をリスクが高いぞ」って言うと思う。
医者もそうだよね。
外科医みたいな命を預かるやつは避けられる一方。
耳鼻科、美容外科みたいな命に関わらないやつが圧倒的に人気あるらしい。
最近の若い者は、子どもとの接触を避けたがる。
親が神経質になってるから、子どもとの接触自体がリスクになってると。まあ気持ちはわかるよね。
そうなれば当然、親は孤立して、育児のすべてを抱え込むことになる。
アメリカでは、女性が同僚になるのはすでに嫌がられてるという。
セクハラがヤバいとなったら、同僚にならないのが一番。
こっちに過失がなくても、うっかり2人になってしまう瞬間などがリスクだから。
パワハラも同様だ。
何がパワハラになるか線引きがはっきりしなかったら、上司は部下への指導や管理を回避する方向にいく。
リスクが重くなると、みんなリスク回避に動く。
すると、世の中は他人との接触を最小限にする方向に向かう。
リスクを回避することは、と同時に、親切とか世話とか指導とか、そういったものすべても捨て去ることだ。
それで社会は回っていくのか?
リスクを許容してでも関わってくれる人間のありがたさについて、それをシステム化する動きはまだ見えないわ。
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