俺は中年のしがない麻雀ライターだ。
最近は麻雀の仕事もないから、自称ライターにすぎない。
実体はブロガーだ。
そんなことより昨日は天鳳名人戦第6節だった。
俺が足切りを食らう日だ。
これ↓が前回までの成績。

俺は最下位だ。
ここから勝ち残るには、4人を抜かなきゃいけない。
無理だわ(´;ω;`)ウゥゥ
プラスにすることすらできないのに、200も勝てって無理に決まってる。
このままいくと、くそ負けして消えていった渋川やコーラさんみたいな道をたどるのか?
自分から辞めたのか首になったのか、彼らは今ごろどこで何をやってるんだろう?
1回戦
俺の勝ちパターンはスタートダッシュだ。
技術不要の高い手をいきなりアガること。
誰でも勝てるってやつだ。
それを狙ってたんだが、他の連中が順ぐりにマンガンをアガっていく。
うう、追いつけねー。
そんな焦りからミスしてしまう。
東3局、子の4巡目、こんな手↓で

下家から出た
をポンすればテンパイなのにスルーしてしまった。
すでに2人にマンガンをアガられており、この手をあっさり1000点で終わらせていいのか…という焦りがあった。
結果論だが、この直後に親の社畜がドラの
をアンコにしてリーチし、ツモって親マン。
この
をポンしてたら俺のアガリだったろう。
トップを取るっていうのは、こういう並びはいいけどドラのない手を、メンタンツモ裏1みたいなマンガンに育てることじゃない。
チャンスはかならず来る。
それを信じて、目先の軽い手をいじくらないこと。
美少女に厚化粧させるみたいな打ち方は、南場に入ってからジタバタやればいいのだ。
この1局によって今回はトップはないことを受け入れて、あとはラス回避。
下家のハゲにラスを押し付けて、なんとか3着。
02/01 | 牌譜 | C0011 般南喰赤 |
3位 A:Ⓢ福地誠(-6.4) B:Ⓟ谷口浩平(-81.4) C:独歩(+70.7) D:Ⓟ川崎たかし(+17.1)

そんなことより、200勝たなきゃいけないのに3着スタートだ。
これでどうにかなるのか?
2回戦
ドラ3のチャンス手で、2巡目に不要なオタ風がトイツった↓

この手はチートイだな。
俺はトイツ王子の土田浩翔先生に、トイツ手への見切りがいいってお褒めの言葉をいただいたことがある。
ここからはチートイに決め打ち、10巡目にテンパイ↓

これを
待ちでリーチしたら、対面の猫から追いかけリーチが入ったけど、一発ツモ↓

なんと倍満になった。
このアガリで2回戦はトップ。
02/01 | 牌譜 | C0011 般南喰赤 |
1位 C:Ⓢ福地誠(+67.1) D:独歩(-80.4) A:Ⓟ川崎たかし(+17.9) B:Ⓟ谷口浩平(-4.6)
いちおう首の皮はつながったか。
今日は足切りがかかってるので、1回ごとにトータル成績が出される。

2人かわした。
でも、8位まであと200って、トップ取ったのにまったく近づいてねーんだが(;^ω^)
ターゲットだった連中が勝ちやがった。
まぁ人生そんなもんだよな。
3回戦
卓組が発表された。
石橋伸洋 × 木原浩一 × おじさん × 福地誠
よし、ターゲットは同じマイナス組のおじさんだわ。
こいつな↓

こういうタイプはフリー雀荘で何百人もさばいてきたから得意なんだわ。
脇の2人もベテランだから、小僧をさばくにはドンピシャ。
Mリーグで高宮さんが苦戦してるのも同じ理由で、メンゼン主体のリーチごり押し打法は、妖怪どもの中に入るといい養分になってしまう。
東1局、おじさんからリーチが入った翌巡、一発目なのにノータイムで
をツモ切り↓

いきなり勝負局がきてる。
ドラ2枚のこの手になったら、俺は地の果てまでオリないよ。
どっちが陥落するか、この局で決めようじゃねーか。
すると、上家の毛腹さんが、俺の勝負気配を察して、今のうち…とドラの
を切ってきた↓

これをポンして、あとは全ツ。
君はおまんこしか興味ねーだろうけど、俺にだってしなびたちんこがついてんだわ。
すると、あわれなおまんこ小僧が俺の当たり牌を持ってきた。
親マン。
以後、誰がおじさんを喰うかって展開となり、おじさんは合計6回の振り込みで飛び終了。

やったぜ。
これで連勝。
02/01 | 牌譜 | C0011 般南喰赤 |
1位 A:Ⓢ福地誠(+66.4) B:Ⓟ石橋伸洋(+31.0) C:おじさん(-101.5) D:Ⓟ木原浩一(+4.1)
ようやくスタートラインにつけた。
最後にもう1回トップを取れたら残れる…かも。
3回戦までの成績が出た↓

また1人かわした。
タケオしゃんが堕ちてきて、差は83。
次にトップを取って、タケオしゃんが3着以下なら残れる…かも。
中高年だって、やるときはやるんだ。
だが、真に大変なのはこれから。
四暗刻だって、テンパイまではよくあって、ツモるのが難しい。
4回戦
東1局、親のおじさんはチンイツのテンパイか1シャンテン。
そんな状況でのみ手をテンパイ↓

ここは行くしかねー。
これをリーチ。

すると、うっひょ~! 一発ツモだった。
裏は乗らずで1300・2600。
順調なスタートを切った。
その後も順調にアガったけど、親のときバシ夫に、くそみたいなペン
をツモられて、それがハネマン。
1万点差をつけられた。

うう、苦しい。
やっぱ簡単に勝てるもんじゃねーわ。
さらに苦しかったのは、南1局、おじさんに親倍をツモられたことだ。

親倍はでかい。
でかすぎる。
ううううう、苦しい。
これはさすがにもう駄目か?
…とは全然思わなかったんだよな。
優勝したときも、直対の社畜に2万点差をつけられてたけど、きっと逆転できるんじゃね?と思ってた。
勝てるときって、そんなメンタル状態になるらしい。
とにかく2万点を稼ぎ出すしかない。
ここから先は小細工はいらない。
高い手を、ただひたすらまっすぐ作る時間に突入だ。
俺の麻雀人生は小細工ばかりだった。
麻雀だけじゃない。
人生も小細工ばっかだったかもしれん。
でもね、天鳳名人戦を打ってきて、小細工がすべてじゃないって気づいた。
その成果を見せるのが今だ。
心は完全にゾーンに入っていた。
南1局、3巡目に
を切ったときからマンガン縛りの打ち方をして、ようやくテンパイ↓

これをリーチしたら、バシ夫から長考の末に一発で出てきてマンガン。
すべてのアガリが一発で勝負がついていく。
なぜ最終戦ってこんな風に煮詰まるのかね?
不思議なもんだ。
まだ点数は足りない。
南3局の親番、のみ手の苦しい待ちでテンパイ↓

見かけはリャンメンだが、
が4枚切れだから
が3枚残ってるだけ。
とはいえ、そんなことを言っててもしょうがない。
ここは即リーの一手だ。
すると本日3回目の一発ツモ↓

裏なしの2000オール。
これでバシ夫はかわした。
あとは、おじさんまでの4700点。
次局南3局1本場の1巡目、下家のバシ夫がドラの
を切った↓

これをノータイムでポン。
役が見えてないから、ふつうならあり得ないポンだ。
大事なのはこの局だわ。
この手をどうにかするしかない。
こんな遅すぎる手で、どうにか間に合う幸運を祈りつつ、ただ打ってるようじゃ無気力すぎる。
だが、どうやって役をつける?
役牌かトイトイになるのか?
そんな事情を見透かしてなのか、最終戦の異常なテンションになってるのか、バシ夫もおじさんもション牌の役牌をバシバシと切ってくる。
うう、苦しい。
そっちが手を遅らせてくれないと、鳴いた意味ないんだが(´;ω;`)ウッ…
中高年になってくると、小細工の時間じゃないと言いつつも、こうやって小細工で寝技に持ち込むしかないというのに。
そして、バシ夫がリーチをかけてきた↓

あとで牌譜を見たら、カンチャンテンパイを外して3メンチャンに組み換えてリーチしてるんだよな。
アン牌もなければ役もない2シャンテン。
これはさすがに進退きわまった( ノД`)シクシク…
ただひたすら絶望だ(´;ω;`)ウゥゥ
だが、ここ↓からとりあえず
をチーして、

かろうじてテンパイ流局に持ち込んだのだった↓

バシ夫の待ちは

だった。
リーチを受けたときは
がポツっと浮いてたし、リーチ後にも
を2枚つかんだ。
それを使い切っての流局テンパイ。
こんなレンチャンは、形テンの魔術師・アサピンだって無理じゃね( ・´ー・`)
単なる破れかぶれとも言う。
君は光輝くMリーグの世界に旅立ったけど、俺は今も天鳳名人戦の穴倉みたいなマイナス域で、こんな形テンを必死に取ってるんだわ。
その次局、ご褒美のように親マンを引いた↓

やったよママン。
3連勝できそうだよ。
オーラス、親のバシ夫が、200点しかない毛腹さんを飛ばさないよう、2回も毛腹さんから見逃しして、さらに2回ともツモってもアガらなかった。
見逃しは2回ともわかったので、そのうち1回は浮いてた当たり牌を合わせ打ちした。
最後は瀕死の毛腹さんがツモって終了。
トップだ。
これで3連勝(ノ・ω・)ノオオオォォォ-
02/01 | 牌譜 | C0011 般南喰赤 |
1位 C:Ⓢ福地誠(+72.4) D:Ⓟ石橋伸洋(-7.9) A:おじさん(+32.3) B:Ⓟ木原浩一(-96.8)
やったよ。
できたよママン。
今日1日で199.5勝ったわ。
過去にここまで奇跡的な生き残り方をしたやつっていないじゃね?
あとは別卓のタケオしゃんの状況がどうなってるか?
しばらくして判明した。
タケオしゃんは最終戦2位だったと。

な、なんという(´;ω;`)ウッ…
あんなにがんばったのに、まったくの無駄だった( ノД`)シクシク…
たまに成果を出しても無益に終わる。
中高年とは人生のそういうステージらしい(==)ウム
こうして今期の天鳳名人戦は敗退が決まった(/_・、)/~~
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