【つぶ】回収とは何か
とある出版社の人に聞いた話。
回収というと、本屋に並んでるものを全部引き取ってくる…的なイメージがある。
家電なんかは、お客が買ったものまで回収することあるよね。
でも、出版業界における回収って、そんな厳しいもんじゃないと。
出版社が出した本は、全国の本屋にまかれ、しばらくして本屋から出版社に返品されてきた本は、また注文に応じて本屋に再出荷する。
一般に回収というのは、その再出荷をしないだけだと。
世間に対しては回収しますと発表しておいて、本屋の棚に刺さってるやつはそのまま放置。
実際に本屋から引き取ってくるには、ものすごいエネルギーが必要だから。
ただ再出荷しないのが一般的に言われる回収だから、回収になった本も、しばらくは本屋の棚にふつーに刺さってる。
考えてみたら、本屋に本を送る→本屋から本が返品されてくるってサイクルの中に、回収って入りそうもない。
本屋にとっては、出版社の依頼を聞いて、わざわざ手間をかけて該当する本を探し出して送り返す意味がない。
どこどこ新聞社がヤバイ差別用語を載せてしまった的なやつは全力で回収したりするのかもしれんけど、普通の出版社ではなさそう。
言われてみると、なるほど、そうなんだろうなって思えるわ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ジャンプが用務員を差別した回のを回収っての思い出した
投稿: | 2018年8月15日 (水) 02時01分
元書店員ですが、回収依頼に応じるのはたいした手間もコストもかかりませんよ。
出版社もしくは流通業者がやりたくないだけです。
投稿: | 2018年8月15日 (水) 02時17分
もう好きにしたらええがな。ウザク氏がハッピーならそれでええがなw
投稿: | 2018年8月15日 (水) 02時26分
西原理恵子が清水富○加の事を書いた回のビックコミックスペリオールは全冊回収されてたよね。話題になってるし買いたかった。
投稿: | 2018年8月15日 (水) 03時11分
いいかげんな業界なんですね
投稿: | 2018年8月15日 (水) 04時39分
福地先生のこのブログ、麻雀関連の本を広告にできないんですか?
麻雀業界にも、福地先生にも良い循環になるように思います。
投稿: | 2018年8月15日 (水) 07時05分
ウザク氏曰く
>責任の所在について
これは私個人の考えですが、今回の『麻雀格闘倶楽部で覚える 超実戦型 最強の打ち方』でおきた問題の責任については、出版社である日本文芸社だけでなく、"監修"となっている日本プロ麻雀連盟と株式会社コナミアミューズメントの三者にあると思っています。
私とてもワクワクします。
投稿: | 2018年8月15日 (水) 12時50分
三者にあるとしてその三者で責任を按分する際に均等にはならんだろ
日本文芸社がまとめて引っかぶるしかない
投稿: | 2018年8月15日 (水) 16時25分
書店からしたら棚から探して返本するでしょわざわざ。
一度売れた後盗作本だから返品する言われたらめんどくさいもん。
投稿: | 2018年8月16日 (木) 21時32分
棚に刺さってるっていう表現、業界人っぽくてかっこいい
投稿: | 2018年8月16日 (木) 21時35分
出版業界が回収をそこまで徹底しないのは、単に放置しても影響が比較的少ないからでしょうね。
バグで爆発する電化製品なんかは、回収しないと下手すれば死人が出たりするので全力回収するのでしょうが。
本を放置してもそれで死人が出るとかは普通無いし、逆に全力回収したところで本の価値はほぼ情報であり、情報は回収しようもない。
というわけで、出版業界が特別甘いとかはなくて、単に扱う製品の性質の違いというだけのことと思います。
投稿: | 2018年8月16日 (木) 22時40分