【つぶ】「が」を警戒しよう
zeRo本の進行 → 進捗状況【出版】より。
「~けど」を「~が」に修正された。
これまでなんの違和感も持たず、「~けど」を使ってたけどwよくないらしい。
これを読んで思い出したこと。
俺は若いころフリーライターになり、最初は自信なくて、文章の書き方みたいな本を片っ端から読んだ。
当時有名だった本が5冊くらいあって、とりあえずそれを。
この本は1つのことしか記憶に残らない。
それは「が」を使うなってこと。
『「が」を警戒しよう』って章をわざわざ作って、いましめてるのですな。
著者によると、「が」の用法は3つある。
1.順接
2.逆接
3.無色透明な、ただつないだもの
このすべてが「が」で通じるので、使う側にとっては楽だけど、そのぶん読者はスラスラと読める一方で、記憶に残らずスルスルと抜けてしまう。
新聞が典型。
「が」が多く、記憶に残りにくい。
なので、文章を書く者は、できるだけ「が」を使わず、「なのに」「にもかかわらず」「けれども」「ゆえに」「なので」などなど、他の表現を使えないか工夫しなさいとゆーとるわけですな。
その方が、読み手にとって残る文章になると。
引用してみよう。
* * *
「彼は大いに勉強したが、落第した。」とも書けるし、「彼は大いに勉強したが、合格した。」とも書けるのである。
「が」という接続助詞は便利である。
一つの「が」を持っていれば、どんな文章でも楽に書ける。
しかし、私は、文章の勉強は、この重宝な「が」を警戒するところから始まるものと信じている。
* * *
この本が、俺の若いころの文章の書き方名著5選に入ってたわけだ。
アマゾンのレビューを見てみると、今でも売れてて、名著扱いされてるみたいね。
これを読んでなるほどと思った影響で、俺の文章は「が」でつなぐことがかなり少ない。
「なので」「なのに」などを使う。
……てなことを思い出した。
竹書房の金ポンの指導を否定してるわけじゃないので念のため。
指導された元の文章を見ないと、なんとも言えない(゚д゚)ウム
しかし、この本を取り出して見てみたら、それとは全然違う箇所にいくつか赤線が引いてあって、今となっては当時何を思って線を引いたのかもよくわからんわ(;^ω^)
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コメント
「なので」は独立接頭語じゃないので文頭に使うのは間違いなんですけどね
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 03時50分
>「なので」は独立接頭語じゃないので文頭に使うのは間違いなんですけどね
話し言葉っぽく書くのがここ数十年の傾向なので、今ではもう間違いではないと思うw
投稿: 福地 | 2017年9月 6日 (水) 04時00分
「~が」より「~けど」のほうが口語体ぽい印象です。「けれど」で省略なしに書いていたらまた違っていたかもしれませんが文章・全体的に「けど」が目だっていたら私も直したほうがいいかなって思うかもしれません。私的には「けど」のほうが意味とりやすくてぱっと見で文意とるのに楽です。
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 08時22分
>私的には「けど」のほうが意味とりやすくてぱっと見で文意とるのに楽です。
「けど」を連発するとすごく素人臭くなりますねw
ただ、意味は取りやすい。
ぼくは、格調よりも意味の取りやすさを優先する選択ばっかしてます。
最初「しています」って書いたのを「してます」に直すとかw
投稿: 福地 | 2017年9月 6日 (水) 08時34分
新聞は字数制約が厳しいから「が」派なのかな?でもまあ、趣味の範囲のような。
「の」のほうが危ないかも。
成功には、A社の配慮が必要。
(こちらが)A社に対して配慮することが必要なのか、A社が(こちらに対して)配慮することが必要なのか、ぱっと読んで分からない。
たまに「文字数が短いほど良い」という原理主義者さんがこの手の「の」を多用してくることがあって、校正バトルになります笑
せんせーの文章はこの手の「意味が分からない」系がなくて読みやすいです、相当気を使っておられるのではと想像しています。
投稿: アクエリアス | 2017年9月 6日 (水) 11時29分
福地先生、せっかくですから他のオススメ4冊もこ紹介をお願いします。
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 13時18分
福地先生、現代版の文章書き方本のオススメのご紹介もお願いします。
先生の文章は読みやすく、以前から憧れていました。ダンスは憧れませんが。
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 14時26分
こういう本は何を選んだらいいのか本当に分からないから参考にしたい
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 14時32分
他のオススメ4冊も紹介よろしく!
投稿: | 2017年9月 6日 (水) 17時01分