【麻雀】レベル別の読みは必要か?
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その3
木原浩一新鉄人様が、この局が一番駄目だったと評した局。
ここ↓で何を切るか?
木原「下家の武則さんがドラのを切って、そのあとを切り、をポンして切り。
ドラを切ったあとに赤絡みのリャンメンを切って、しかも鳴いての手出しだから、ここで下家がテンパってないことってある?
絶対ないでしょ。最低でも3900でテンパってる。
だったら、ここは切りしかないでしょ」と。
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この局においてはかなり説得力あるんだけど、これってメンツ対応だよね。
「このレベルの相手がこう打ったら、こうなってる可能性が高い」ってやつ。
これは相手のレベルやタイプが変わると、外れる可能性が上がる。
ドラを切ったときに手の内が煮詰まってるかって、相手のレベルによってかなり違う。
相手が初級者だったら、捨牌なんて見ない方がいいくらいだし。
そもそも、最適な打ち方自体がかなり変わる。
俺は雀ゴロ時代には相手を特上レベルに設定した打ち方をしてきたけど、最近は鳳凰卓やプロ相手ばっかなので、だいぶ変化してきた。
以前のスピード型から、メンゼン重視の打点志向へと。
こーゆーの、AIが発達したときにどう処理されるのか、すごく興味あるわ。
まだその段階には達してないからなんとも言えないけど、そういう思考法を取り入れそうな気配ないんだよな。
これは麻雀打ちの側の局所的なロジックであって、こういう局所的なロジックと全体のシステムが統合的に成立するのか、よくわからない。
「科学する麻雀」以来のデータ的な戦術研究でも、こういうアプローチってほぼなかった。
体感的にはかなり重要なんだが、ロジックとしては弱いと思うので、そのロジックの真偽を確かめたいという。
爆打に関しては、鳳凰卓の牌譜で勉強してるから、相手の手牌と捨牌の関係は鳳凰卓が基準になってるはず。
そうなると、そこから学んだ戦術は一般卓や特上卓では最適戦術じゃない可能性が高いと思うし、また安定八段以上の人ばかりである天鳳名人戦の場だったら、やはり通用しにくくなる。
そこらへん、どうなんだろうなあ?と。
その一方で、こういう局所的な発想は、帰納的にしか戦術を身につけられない人間の限界なのかも…って気もする。
こーゆーのはAI様がいずれどういう答えを出してくれるのか、ほんと知りたいわ。
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— 平澤元気 (@hira_ajmja) 2017年7月25日
シミュレータで正着打を語る時(その結論が本当に正着であるとして)にでは判断が変わるのはシミュレータの各条件がどう変動した場合か?って考えたらある程度重要性はわかるのでは
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コメント
川村軍団団長、川村晃裕氏曰く
パン卓上卓特上ごとの打ち方?あるに決まってんじゃん
上卓は他家がオリやすい牌でリーチすれば7割押さずに素直にオリてくれる…
だそうです
投稿: | 2017年7月25日 (火) 17時44分
図示されている局面における木原の判断は正しい。
それに対して「初心者だとテンパイ確定とは言えない」もこの場合については正しい。初心者ならトイトイを追ったシャンテンも普通にあるだろう。
ただし、初心者(役覚えたてみたいなのは除く)でも上級者でも変わらない手順、正確には一致しやすい手順というのは存在するので、「初心者相手だと河も見ない方がいい」というのは厳密には間違っていると思う。読んでもしょうがない局面が増えるのは確かだが、テンパイ判断や待ちの推測ができる局面も結構ある。初心者も牌理と全く無関係に麻雀をしているわけではない。
投稿: | 2017年7月25日 (火) 17時47分
団長さんに同意。
加えて上卓なら、リーチの一発目に初牌の役牌切ってくれたり、テンパイからならゴミ手でもオリないとかあったりします。
パン卓は言わずもがな。
レベルに合わせて切り替えて対応するのに面白味がありますよね。
投稿: Gavial | 2017年7月25日 (火) 17時53分
序盤の手組みは鳳凰卓の牌譜を参考にしてるって聞いたが、こういうところで引く判断がまるでなってないってのは非常に疑問なんだよね。
そりゃこの状況この手牌でまだ突っ込む人もいるが、鳳凰民の2/3は6m切って様子見⇒ベタオリになるんじゃないか。
投稿: | 2017年7月25日 (火) 17時54分
>鳳凰民の2/3は6m切って様子見⇒ベタオリになるんじゃないか。
これは、鳴いた手に対する押し引きをどう設定してるかって話であって、鳳凰民の打ち方をそのままマネしてるって話じゃないかと。
投稿: 福地 | 2017年7月25日 (火) 18時09分
こないだ発売の近麻に連載されてた
鉄鳴きの麒麟児に似た話ですね
投稿: | 2017年7月25日 (火) 18時17分
レベル問わず打たせてディープラーニングさせると、そのうちAIでも上級者の論理的聴牌がわかったり、初級者相手の舐め打ちも再現できるのかもしれないね。
でも、多分それは「へえ、AIはこの聴牌が読めるのか」「なんか押してるな」という結果でしか把握できないだろうね。
ディープラーニングだとAI側も
「なにかのサインを受けて押している」というのは分かるだろうけど
「ヘタクソ相手なので舐め押ししてます」という結果出力はしないと思うので。
投稿: | 2017年7月25日 (火) 19時33分
相手の打ち方による違い(レベルと呼ばれるものもだし、相性みたいなものも)については、もっとAI研究が進めば解明されていく期待が持てると思う。
全体ですら何千半荘とかしか打てない人間と違って、数万単位で直対成績見て、ここの対応だけ変えたらこっちには勝てるけどこっちには成績悪くなる、とかできるわけだから。
そのためには、爆打ちよりもっと優秀なやつが複数パターン出てくるような状態にならないとだめだけど。
投稿: | 2017年7月25日 (火) 20時10分
コンピューターに帰納的に考えさせたのが最近のAIの発展の理由だと思います。
ポーカーのAIだと同卓者のブラフ率などを帰納的に推測させてますね。
麻雀でも同卓者の仕掛け率、リーチ率、打点、降りるタイミングなどを帰納的に学習させるようになるんじゃないでしょうか。
投稿: どうろ | 2017年7月26日 (水) 08時53分
麻雀が競技に成り得ない理由の一つがこれ。
相手3人により、最適解が異なり過ぎる。
投稿: とくめい | 2017年7月26日 (水) 11時13分
読みがあてにならない初心者相手なら、その読みが外れても勝てるんじゃないか?
投稿: | 2017年7月27日 (木) 18時51分
>読みがあてにならない初心者相手なら、その読みが外れても勝てるんじゃないか?
そりゃ勝つでしょw
でも、外れた読みをしてる時点で負けてるようなもの。
投稿: 福地 | 2017年7月27日 (木) 23時16分