【本】ウェブでメシを食うということ
読んだ。
ネットの未来を希望的に語るウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)がベストセラーになり、さらにSNS(当時の言葉ではウェブ2.0)による双方向性にも期待が持たれていた時代に、ひたすら悲観的なことばかる語るウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)という本を出して、知られるようになった著者。
著者はネットニュース記者を10年以上やってる人で、意見が実体験に基づいており、説得力ある。
ただね、そういう意見はウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)を読んだ方がよくて、この本は単なる半生記。
前半は馬鹿っぽいドタバタした話が面白いけど、後半はつまらない。
誰々と会って飲んだなど、ネット論壇での交遊録にすぎない。
おすすめするほどの本じゃないし、ネットで食うためのヒントにもまったくならない。
ただね、一カ所だけ、電車内で読んでて、思わず声を出して笑ってしまった箇所があった。
それは著者がファミコンの高橋名人に会いに行ったときのこと。
高橋名人は辛党だということで、「高橋名人はどれだけ辛さに強いのか」という記事を書くため、下北沢のスープカレー店で会うことに。
自分ともう一人は、メニューに載ってる虚空(こくう)と涅槃(ねはん)というやつを注文した。
高橋名人は、メニューに載ってない、通常のカレーの200倍以上の辛さだという裏メニューを頼んだ。
その裏メニューの名が、アクエリアスだったという。
爽やかすぎるだろ!
ちっとも辛そうじゃねえ!
意表を突かれて、吹いてしまったわ( ̄w ̄)プッ
高橋名人は、そのアクエリアスを「ちっとも辛くない」と言って食べ、飲むときのつまみは一味唐辛子だったという。
完全なる味覚障害だわw
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コメント
分かっておられないですね。アクエリアスは、辛党にとって神聖にして侵すことが許されない永遠の象徴なのです。
アクエリアスとは、みずがめ座を意味するラテン語である。
ギリシャ神話で、トロイアの王子ガニュメーデースがあまりに美しい少年だったため、ゼウスが神の宴の給仕をさせるために天に連れ去ろうとしたがガニュメーデースはこれを拒否。怒ったゼウスはガニュメーデースに罰を与えた。永遠に沸騰し続ける銅で満たされた水瓶を両手で支え続ける罰だ。ガニュメーデースは7日間水瓶を支え続けたが、8日目の朝、ついに耐えかね、なんと沸騰した銅を自ら飲み干し息絶えた。ゼウスは悲しみ、ガニュメーデースをみずがめ座(アクエリアス)として天に召し上げ、神座の側で永遠に仕えさせた。
生命とひきかえに熱く煮えたぎる銅を身体に流し込んだアクエリアスは、辛党にとっての最上神なのだ。
ただ、スープカレーごときに聖なるアクエリアスの名を付けたことについては、不遜のそしりを免れないだろう。とはいえ、最辛メニューにその名を付けたという点にはアクエリアスに対する敬意は感じられるので、批判はほどほどにしておきたい。
博識を気どるつもりはない、これはたまたま最近読んだ、民明書房刊の神話入門書の受け売りである。
投稿: アクエリアス | 2016年7月29日 (金) 20時25分
>アクエリアスさん
わろたw
よくわかった!!!(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2016年7月29日 (金) 20時33分
有吉と対決させてみたいw
投稿: | 2016年7月29日 (金) 21時07分
先生、、民明書房てとこがミソですよ
投稿: | 2016年7月29日 (金) 23時08分
先生は知っていてわざと使っているのでしょうけど、辛党って辛いのが好きって意味ではなく、酒好きの意味なので、違和感があるっす。
辛いもの好きを示す語って、つまりはまだない(固定化されていない)わけで、流行らせた者勝ちかもw
投稿: えけい | 2016年7月30日 (土) 13時47分
>辛党って辛いのが好きって意味ではなく、酒好きの意味なので、違和感があるっす。
→マジか!ガチで勘違いしてた!
(´∀`;)のー・・・
投稿: へむへむ(´∀` ) | 2016年7月31日 (日) 00時20分
福地誠さんはゴールドセイント・アクエリアスのカミュに襲撃されないように、くれぐれも気をつけて下さい。
投稿: アクエリアス審判長 | 2016年8月 1日 (月) 02時55分