【麻雀本】人工知能vs人間味
将棋の叡王戦から成岡本への感想。
将棋の文筆で思い浮かぶのは、升田、河口、先崎あたりか。人間味はあるが、文学系統に流れすぎだ。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月8日
電王戦は、昨年はまだ勝ち目がある感じだったが、今年は世論的に勝てっこない空気が漂っていた。コンピュータ側にブレイクスルーがあったとは思えないが、着実に棋力上昇するコンピュータと、停滞する人間の差か。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月11日
コンピュータは今後も人外の棋譜を大量生成していくだろう。しかし、それは人間には消化しきれない。そのときのコンピュータ将棋の意味を考えると、解説AIの開発が待たれる。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月11日
一方、「心眼の麻雀」という新刊麻雀戦術書を読んだ。最近の麻雀本は確率的正解、株で言えばインデックス売買みたいなことばかり書いてある。正解なんだろうが、おもしろくないし、こんな教科書みたいなものを若者はセコセコ暗記して打っているのか。勉強と変わらねぇという疑問があった。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月11日
そんな風潮の中、常人には理解不能な人外の手順を、うまく解説してあり、非常に面白く読めた。作者編集者ともに4留ってのもポイント高い。2留ぐらいじゃ書けない類の本だろう。多留は人生を達観した何かを持っていて、ステキである。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月11日
高度な技術は数学的にならざるをえない。それを上級者は無意識に体得している。ズバリ数学で解説したような本が、将棋で出れば面白そうだ。コンピュータの評価関数は数学なんだろうから。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月12日
一方、読んで楽しい本と両立させるのは難しい。将棋で言えば実利第一主義の大山。麻雀で言えば徹底的数学解析のネマタ本。読んでいて退屈だ。その点、今回の成岡本は技術と情緒が融合していてなかなかよい。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月12日
いずれにしろ、高度で根拠のある技術を分かりやすく、かつ面白く書くのが将棋でも麻雀でも求められるだろうし、それができずに実戦譜の解説だけしているプロは排除されていくだろう。
— あめしょ (@allpacifist) 2016年4月12日
麻雀に関しては、まだAIはそこまで強くない。
なので、AI的な思考が最強とは限らない。
成岡さんは、できる限り、勝利に近づくのが目的のはずで、「おもしろさ」を求めてやってるわけじゃない。
とはいえ、鑑賞側としては、こういう感想を抱くのはすごくわかる。
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コメント
人間が理解できて楽しめる解説って、AIには難しいのでは。。けどこれが出来たら人間とAIが区別がつかないブレードランナーの世界になりそう。
投稿: | 2016年4月13日 (水) 09時29分
アマゾンから来たから3回読んだけど
この本全体的に山読みとか考えたこと無い人は何言ってるのかさっぱり分からないんじゃないか?と思いました
なのでこの本を読むための前提としての山読み本も欲しいです(*・ω・)ネッ
投稿: | 2016年4月13日 (水) 09時33分
>人間が理解できて楽しめる解説って、AIには難しいのでは。。
2~3年以内はなさそうですけど、そこから先はまったくわからないですねえ。
>なのでこの本を読むための前提としての山読み本も欲しいです(*・ω・)ネッ
それは考えてなかったなー。
なんとなくわかるんじゃないかと…。
投稿: 福地 | 2016年4月13日 (水) 10時30分
強いか弱いかで言えば、確実にAIのほうが麻雀は強いと思います。
麻雀はミスが少ない人が勝つゲームだと思っています。
ただ、麻雀で自分が面白いと感じるのは心理戦の部分なんでAI最強と証明されても、そっかー、ぐらいにしか思わないです。
誰が常勝、なんてことがないのが麻雀じゃないですか。所詮運ゲーですよ。
投稿: | 2016年4月13日 (水) 13時04分