【つぶ】著者の自信
書いた人が「面白い!」と自信もって言ってくれることが一番大事だと思う。
— 須田良規 (@Suda_Yoshiki) 2016年3月25日
文章でも漫画でも。
【麻雀本】成岡本は売れるか? - 福地誠blog https://t.co/Ss359L0eFX pic.twitter.com/6thH3xiyMA
そりゃあ自己満や宣伝で言う人も世の中にはいるかもしれないけど、福地さんや成岡さんはシビアでしょう。
— 須田良規 (@Suda_Yoshiki) 2016年3月25日
俺だって自分の漫画読んだら「面白い!」って思う。
裏を返せば、クリエイターは自分で自信がないものは出して欲しくないよね。
これはわかる。
確かにそうだよなーとは思う。
でも、俺は「絶対に面白いから買って」とは言えねーなー。
そーゆー素朴な楽天主義の生き方はできない。
「情のメディア」と「理のメディア」ってある。
「情のメディア」とは、小説とか漫画とかTVドラマとか物語のこと。
「理のメディア」とは、実用書みたいに具体的なことを対象にしたやつ。
「情」って、掘り下げれば掘り下げるほど万人に通じる。
こんなこと思ってるの自分だけじゃね?ってのが圧倒的に共感されたりする。
「理」は違うんだよな。
その人の立場によって、感じ方は真逆になる。
俺は仕事でいろんな本の校正をしてる。
たとえば株の本とかさ。
俺は詳しくないから、その本の中で、「初心者が株を買おうとして証券会社に行ったら、こんな対応されました」みたいな記事が一番面白かったりする。
でも、株マニアにとってはそうじゃないんだよな。
情報が濃いものほど面白く感じているはず。
初心者がどーちゃらみたいな記事はどーでもいい。
人によって、面白さは真逆なんだよな。
「情」は掘れば掘るほど通じる。
「具体」は掘れば掘るほど細分化する。
あとね、「俺や成岡さんは自分に厳しい」というのも、まったくそう思ってない。
俺はともかくとして、成岡さんは麻雀に関しては自分に厳しい(今回の本の中でもそれは感じた、さすがだわ)と思うけど、本に関しては別に厳しくないだろ。
つか、正直いって、本に関しては、「なんでみんな自分にやさしいんだろ?」って疑問を感じることばっかだ。
出版社の社員って、本が売れなかったら会社が潰れて路頭に迷ってしまう立場だ。
なのに、「みんな生活よりも自分の好みのほうが大事なのかな? 俺は失業することが怖くて真似できねーわ」って思うことのほうがずっと多い。
短期的には「今回の本は絶対に面白いですよ」って言ったほうが売れるだろう。
でも、自分に嘘をついてまで、そんなことは書けねえなぁ。
正直、「世界のグーグル様が何十億円か使ったとしても、これ以上に面白い麻雀の本を作れるのかよ?」とは思う。
1章や3章(両方とも観戦記)を書くことに関しては、世界人口73億1732万人の中で俺が一番うまいんじゃないかって、マジで思う。
それくらい考えに考え抜いて書いた。
でも、それを多数の人が共有してくれるかは、なんともいえないわ。
つかね、プロって自分に自信を持ってる人じゃない。
いくら頑張っても、自分に確信を持つことはできず、さらに努力を重ねることこそプロの証なんじゃないかね。
ダンスでのこんな経験↓から、
【ダンス】自信のなさ
そんなふうに思うようになった。
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コメント
長い
自信は関係ないと思うけどね
連盟プロのゴミ麻雀本なんか、
自信はありそうだけど、内容がカスすぎるでしょ
雀鬼流の開祖のゴミ麻雀本も同じ
自信があるかどうかってのは、
宗教商法とか詐欺商法とか、そっちで大事になる概念だよ
まあ、須田は、連盟とか雀鬼流とかの、超低レベルなオカルトの暗黒時代を見てきた人間だから、
そういう、内容が伴わない、ハリボテ事業でも、金儲け出来る、という意味で、それが大事と言っているのかも知れないけれど
業界のレベルにもよるよね
大昔の麻雀業界だったら、
適当に自信ありげに、べらべら話すだけだから、さぞ簡単だっただろう、と思うよ
だからこそ、連盟の小島や、雀鬼流の開祖など、
テンデハナシにならない、弱小のゴミ雑魚でも、時代を先導できたわけで
投稿: 春風の春菊さん | 2016年3月26日 (土) 04時52分
> 正直、「世界のグーグル様が何十億円か使ったとしても、これ以上に面白い麻雀の本を作れるのかよ?」とは思う。
1章や3章(両方とも観戦記)を書くことに関しては、世界人口73億1732万人の中で俺が一番うまいんじゃないかって、マジで思う。
それくらい考えに考え抜いて書いた。
かっこいいw より一層読みたくなりましたw
投稿: | 2016年3月26日 (土) 05時02分
素朴な楽天主義で生きておられるのかと思っておりました
すいませんでした
投稿: 通りすがり | 2016年3月26日 (土) 06時02分
》プロって自分に自信を持ってる人じゃない。
↑これは長く生きるほどにそう感じますね。ヤクルトの山田選手が開幕始まって欲しくないです。不安ですって言ってたけど、口に出さないまでも、
凄いプロって開幕1本ヒットが出るまで、不安で、不安で仕方ないって言うからね。
(多くは引退後明かす)
自信は慢心につながることも、数々の一流人は恐れているとも思う。
投稿: 匿名 | 2016年3月26日 (土) 08時56分
自分でもよく分からない戦術本を自信を持って勧めるのは無理ですね(;´Д`)
どの世界でもトップ層にはこんなのやるとか頭おかしいだろってタイプが一定数いますが、凡人には真似出来ませんからね・・・
対戦物だと大抵効率を突き詰めたタイプの人は一見非効率なプレイを急にしかけるような相手の方が読みが外れてやりにくいんですよね
そういうのを意図せずやって勝つような人が天才型だと思います
投稿: | 2016年3月26日 (土) 10時44分
>こんなこと思ってるの自分だけじゃね?ってのが圧倒的に共感されたりする。
へーって思った。確かにそういうものかもしれない。
投稿: | 2016年3月26日 (土) 12時08分
NHKのプロフェッショナルで『プロとは何ぞや?』と聞かれて答えてるような矜持を感じさせるカッコいいセリフ。実地で仕事してる人間じゃないと言えない。批判だけでノークリエイトの春菊コメ要らねー。
投稿: | 2016年3月26日 (土) 19時14分
>グーグルが何十億使ってもこれ以上面白い麻雀本は書けない
明らかに自信ある台詞だけど、本文の主張と矛盾していて混乱する
投稿: | 2016年3月27日 (日) 08時04分
自分は世界で一番面白いと思っても読者がそう思うかはわからないという話
投稿: | 2016年3月27日 (日) 12時22分
長い
という春菊さんのレスが一番長いのは自虐か何かか?連盟とかお決まりのこと言い出した時点で誰も読まないと思うけど。
投稿: | 2016年3月27日 (日) 17時28分
他人が何を面白い、と考えることがわからないなら、そもそも自分が面白いと思っているかどうかすら口に出さない。
これまでの麻雀本と何が違うのか、アピールポイントは何なのかを説明するようになると思うけど、そういう説明にはなっていない。
ひたすら、自分は面白いものを書いた、と連呼して宣伝してるだけにしか思えない。
投稿: | 2016年3月27日 (日) 19時42分
大好きやで〜
投稿: おもろいもの | 2016年4月 1日 (金) 09時30分