【つぶ】中高生が読む本
高校生ビブリオバトルって小さなイベントに行ってきた。
ビブリオバトルというのは、数人の参加者が1人数分の持ち時間でおすすめの1冊の本をプレゼンし、全員が終わったあと、視聴者が投票して1位を決めるというもの。
参加者は6人だった。
高3が1人、高1が4人、中3が1人。
計6冊のうち、俺が知ってる系統の本は1冊しかなくて、本の世界は広いなって思わされた。
6冊の本は以下↓
このうち、これ↓を面白いなと思ったので、買って読んでみた。
あらすじ
* * *
主人公はクラスで一人だけ携帯電話をもっていない高1の女の子。
クラスにも友だちが1人もいないから不要だけど、でも憧れてる。
あるとき頭の中で携帯電話が鳴った。
何これ? 私の想像?
それは同じ境遇の男の子からの初めての電話だった。
* * *
てな内容。
ラノベってほとんど知らないから、なるほどなーって思いながら読んだ。
これは携帯小説にちょっと近そう。
俺が子どものころにくらべて、本の世界も進化してるな。
こういう本があったら、そりゃ読むわ。
俺の時代は、小学生はガキ用の本を読み、中学生以降は文庫を読んだ。
文庫の中に、中高生が読むもの、大学生が読むもの、大人が読むものが混ざっていた。
でも、ここまでその年代の子どもに寄り添ってくれる本はなかった。
だから漫画に行った。
今はマーケットがきめ細かい。
この本なんて、ホント少女漫画を文字にしたような感じだし。
つか、少女漫画より少女漫画っぽい。
高1の子が2人ほど、「この本を初めて読んだのは小学校のときで」と言っていた。
小学生時代から、本のマーケットに参加してるんだな。
うらやましい。
俺が中高生のときにこんなイベントに出たとしたら、どんな本を選んだんだんだろう?って思わされる。
俺は中1~2のころは、司馬遼太郎とか山田風太郎などを読んでいた。
中2~高1は、今でいうなら「銀河英雄伝説」みたいなSFばっか読んでいた。
高2~高3は、日本と外国の名作文学と、井上靖や遠藤周作などの現代小説と、SFと、コバルトシリーズ(女の子むけの軽い恋愛小説)と、ちょっとエロいアクション小説を読んでいた。
図書館でエロそうな本を見かけたら、とりあえず読んだ。
大学以降は、名作文学と、村上春樹みたいな現代小説と、もっと難しい本と、いろいろわけわからない評論みたいな本を読むようになった。
当時ラノベがあったとしたら、中2~高2くらいはラノベばっか読んでたんじゃないか。
当時、俺が読んでる本がどれだけ面白いか力説しても、母親は「ふーん」と言うだけで、「面白いものって年齢によって変わるのよ」と、取りあおうとしなかった(父親は評論みたいなものしか読まなかったから、ジャンルが違った)。
当時は母の言うことが理解できなかったけど、今はよくわかる。
そして、当時は名作古典文学を読むことは人生の財産だって雰囲気がまだ多少は残ってたけど、今となっては、あの価値観は何だったんだろうってしみじみと思う。
むっちゃ面白いと思って読んでて、それが教養として役立つみたいに思ってたわけじゃないんだが。
にしても、上に挙げた角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえないには、3つの中編が入ってるんだけど、全部、他人と関わることの痛みがテーマだ。
友だちがいないとか、信じてた相手に裏切られたとか。
「痛み」の周辺を回ってる人工衛星くらい、痛みが巨大テーマだ。
放課後アポカリプス2 (ダッシュエックス文庫)には、説明を聞いた限りでは「進撃の巨人」的な暗さを感じたし。
今の若いやつも大変だな~。
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コメント
俺が字だけで読む本は参考書か実用書、戦術本だけ。
小説の何が良いのかわからない。物語を楽しみたかったら、アニメや漫画、映画でいいじゃないっと思ってしまう。
投稿: | 2015年10月12日 (月) 11時18分
タイトルに釣られて一部ラノベは読んでるけど
小説ほとんど読まないなー
学術書を噛み砕いたような本とかよく読むし。
需要はそれぞれよ。
投稿: | 2015年10月12日 (月) 11時23分
>小説の何が良いのかわからない。
それもわかる。
他メディアで充実したやつがいっぱいあるもんね。
>需要はそれぞれよ。
そーだねー。
投稿: 福地 | 2015年10月12日 (月) 11時40分
ラノベ読んでもまったく教養は身につかない
漫画をそのまま読んでるのと同じ
稚拙な文章、言い回しなし、難しい漢字が使われてない
某リアル鬼ごっこの人とかほんとひどい
昔の海外の本の翻訳されたものも結構酷いのが多い
だからって日本の小説をおすすめできるかと言うとそうでもない
無駄に難しい漢字を使うのはいいがまず読めない
ふりがなを一回はふってあればいいんだが一度もかいてないので辞書をひくのもたいへん
言い回しや情景の描写は想像を膨らませるのが美味いが
展開がその分遅い
だからセリフばかりのラノベがウケるんだと思う
投稿: | 2015年10月12日 (月) 12時14分
ラノベなんて本じゃねえ!
海外古典読め!
投稿: | 2015年10月12日 (月) 18時15分
寄り添ってるってのはきっとそうなんだろうなって思う。
でも心のどこかで、もっと背伸びをしてほしいとも思っちゃう。
投稿: 家庭的の人 | 2015年10月12日 (月) 19時09分
あと空想科学読本は俺が中学生のころ(10年前ぐらい)から図書室で一二を争うくらい借りられてたシリーズだわ。懐かしい。当時超面白かったわ。まだ続いてたんだな。その辺が売れてるなら、そういうとこは今のじゅぶないる達も変わってないんだな。
投稿: 家庭的の人 | 2015年10月12日 (月) 19時20分
ほとんど中身は覚えてないですけど、吉村昭ってどうですかね?
僕は漫画メインで高校のとき読んだ「ながいけん」にいまだにはまってます
投稿: yoskimo | 2015年10月12日 (月) 20時06分
乙一のは厳密にいうとラノベではないと思う。
少なくとも、最近アニメ化されてるようなラノベと比べると(オタ的要素の濃さは全然足りない。
ネット民がイメージするラノベに必須といっていい美少女キャラも出てこないし
小説を読みなれていない中高生が読みやすい一般(ジュブナイル)小説って認識じゃないと、ガチのラノベ読んだとき福地先生卒倒するんじゃないですか
投稿: | 2015年10月12日 (月) 21時09分
>>名作古典文学を読むことは人生の財産
これは確かに正しいです。
アニメやラノベなどの一見新しい分野も、
大体古典文学にあるパターンの変形なので。
投稿: ととま~る | 2015年10月12日 (月) 21時10分
ちんこはそうじゃなかったって言ってるのにw
投稿: | 2015年10月13日 (火) 03時10分
空想科学読本はかなり科学詳しい人から見るとツッコミどころてんこもりだっけ。一冊まるまるの批判本も読んだわ
投稿: | 2015年10月13日 (火) 09時07分
何で工房のイベントに厨房が混じってんのっていうのには総スルーなのなw
それはいいとして、俺も小学生の頃は毎年夏休みに読書感想文を書かされて、それが嫌でたまらなかったけどラノベでも童話でも絵本でもなんでもいいから好きな本を1冊いかに自分が面白いと思うかを皆に教えてあげてくださいとかだったらもうちょっと早く活字に接する機会が増えたりプレゼン能力も身についたかもなーとか思った。
投稿: | 2015年10月13日 (火) 11時19分
先生は年に何冊くらい本読むの?
かなり読んでそうなイメージなんだがww
投稿: | 2015年10月13日 (火) 21時44分
久しぶりにブログ読みましたが、人間の深みがどんどん、、、なくなったますねー。ピーターパンシンドロームですか?ww
投稿: | 2015年10月15日 (木) 00時27分
⇧なくなった✖︎
なくなってきて○
投稿: | 2015年10月15日 (木) 00時28分
↑ハングルでおk
投稿: | 2015年10月15日 (木) 22時54分