【本】信長研究の最前線
信長研究の最前線 (歴史新書y 49)はすごく面白かった。
いろんな方面からの研究をよくまとめて紹介してあって。
同時期に出た織田信長 (ちくま新書)よりもずっと。
後者の著者である神田千里先生って、俺が浪人してて河合塾に通ってたときのフェローで、えらくお世話になった。
だから、こんなこと書くのは気が引けるが、こっちも面白かったんだけど、情報の多さと凝縮性の部分で、俺には前者のほうがずっと面白かったわ。
つーわけで、同じ形式の秀吉研究の最前線 (歴史新書y)のほうも期待して読んだら、これが全然面白くねーんだわ。
洋泉社から無料でもらって読んだ立場で申し訳ないんだけど。
最初は、信長には興味があっても秀吉には興味が薄いっていう、俺の個人的な関心の持ちようが理由なのかなって思った。
でも、洋泉社の喫煙所で、詳しい人に話を聞いて、そうじゃないとわかったわ。
研究者の数が違ってた。
信長を研究してる人はいっぱいいる。
だから成果も多い。
でも、秀吉を研究してる人ってすごく少ない。
だから、実態がどうだったかって、まだまだ全然わかってない。
秀吉のほうは半分しか読んでないんだけど、唯一面白かったやつは、刀狩という充実した先行研究があったテーマだった。
個人でできることには限界がある。
数多くの人が参加した分野は、蓄積が違って、情報の整理の厚みが違う。
そんなことをすごく感じさせられたな~。
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コメント
こっちみたいなアフィのやり方だと
ブロックされず
タイトルもわかるしAmazonにすぐとべるのでありがたいです
投稿: | 2015年10月 1日 (木) 11時46分
では、そういう貴方の本は、さぞ面白いんでしょうね?
投稿: | 2015年10月 2日 (金) 22時55分
福地誠さんも河尻秀隆のように、連盟員の一揆に殺されないようにくれぐれも気をつけて下さい。
投稿: 甲斐シデン | 2015年10月 6日 (火) 02時18分
>甲斐シデンさん
河尻秀隆ってwww
その場合、誰が信長なんでしょうね?w
投稿: 福地 | 2015年10月 6日 (火) 02時28分
福地誠さんは将来若者に嫌われて、佐久間信盛や林通勝のように麻雀業界から追放されないように、くれぐれも気をつけて下さい。
投稿: 追放された安藤守就 | 2015年10月22日 (木) 03時06分
個人的には昔読んだ加藤廣著書の「信長の棺」が面白かったです。自分は最近全く本を読んでいません。福地誠さんは読書家なのですね。とても良い事だと思います。
投稿: 審判長の棺 | 2015年10月28日 (水) 05時10分