【本】火花
俺は面白かったわ。
でも、すごく多数の人が読む本には思えなかった。
「読むべき本なの?」って聞かれたら、「別にどっちでも」って感じ。
最近読んだ他の本と比べるなら、例えば、岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私 サークルクラッシャーの恋愛論 (コア新書)とか、ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)
のほうが桁違いに面白い。
芥川賞って小説の世界の新人賞みたいなもの。
高校生作文コンテストの1位みたいな感じ。
ようやくプロの中では末席に加わったくらいで、歴戦のプロとは実力が違いすぎる。
たとえば、芥川賞を取れなかった村上春樹の初期の風の歌を聴け (講談社文庫)や1973年のピンボール (講談社文庫)
と比べた場合、村上春樹のほうが100倍いい。
俺が娘1号に意見を聞かれたとしたら、そう答えると思う。
とはいえ、本を読むのが好きな俺からすると、たとえ著者が芸人であるって理由だとしても、こういうのが売れる世の中は救いがあると思う。
字を読むことに熱意ある人は今もいっぱいいるんだな。
大ベストセラーって、単なる運だ。
それほどのものか?って観点じゃなく、純粋に読む価値があったか?ってことでは、俺の中では好感が持てたからアリなんじゃねって感じだ。
しかし、いまだに表紙の意味がわからんのだが、この肉塊みたいなのは何なの?
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コメント
久しぶりに面白い記事やったわ
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 02時46分
仮にも物書きとは思えないくらい素人みたいな感想だな
物書きといっても小説家じゃないから小説に関しては素人よりか
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 02時57分
昔読んだ小説の中で、文学界の賞は金・色・コネが裏で蠢いてて、それで決まるみたいなのがあったんだけど、実際はどうなんだろうね
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 03時00分
>久しぶりに面白い記事やったわ
意外な感想!
>仮にも物書きとは思えないくらい素人みたいな感想だな
プロは自然とプロっぽくなっていってしまうから、シロウトっぽさが残ってるほうが全然いいわw
投稿: 福地 | 2015年9月 5日 (土) 03時01分
>ななしさん
わかんねーw
投稿: 福地 | 2015年9月 5日 (土) 03時01分
僕は愛を証明しようと思う読んだんですか
あの本は面白いしなんていうか時代を反映してるなと思いましたわ
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 03時04分
>あの本は面白いしなんていうか時代を反映してるなと思いましたわ
すごい同感!
やれやれ…って感じはあるんだけど、すごい面白かった。
投稿: 福地 | 2015年9月 5日 (土) 03時08分
赤犬さんとしては、
売れてない芸人の本なんて、どうでもいいーーーーー
こいつを、売れている、
みたいに表現するのは、語弊があるというか、無理があると思う
タレントの世界は、
かなりのヒッパリダコ、あるいは看板番組をいくつか持つ、くらいまで行って、ようやく出世ーーーーー、
テレビ業界は、それでなくとも、市場がどんどん縮小していっているし、10~20年後は芸能界が消えている可能性があるくらい
連盟プロが人気ある~~~、って言う並みに、語弊がある、
連盟も同じく、10年後は消えている可能性が高い
小説業界は、
だんだん、末期になっているって気がするーーーーーー
芸人だったり、サカキバラだったり、
本当の実力なるもので、小説業界のニュースがゼロ、ってことだからね
それだけ、市場的な生産性が低い、大衆に相手にされてないってこと
投稿: 雀神・天鳳位の赤犬さん | 2015年9月 5日 (土) 03時21分
福地先生の書評好きですよ
ただどういう基準で読む本決めてるんだろうと
しょっちゅう思いますが
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 06時58分
無職素人童貞下痢短小包茎カンヨンケンバジョウゴミコッパ天鳳五段赤犬は黙れよキチガイクズウンコチビカスハゲデブ。
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 07時15分
福地さんのおすすめ本(春樹さん以外)まだ読んでないので、読んでみます。
投稿: 匿名 | 2015年9月 5日 (土) 08時49分
この表紙って仰向けに寝ている男性の陰茎が勃起した状態を横から見たものじゃないの
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 10時44分
「新人賞みたいなもの」ではなく、まさしく新人賞そのもの
ただ、これを受賞したかしないかで、その後の作家人生は大きく変わる
芥川賞作家だから売れるわけではないが、業界内の待遇が違う
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 12時51分
赤犬が出始めた途端コメントを返さなくなる福地ワロス
投稿: | 2015年9月 5日 (土) 14時01分
最初は題材について話してるんだけど、だんだん終盤に向かうにうれて「流れが~、ツキが~、フガフガ・・・」と連盟話になり、最終的にツルウミAAとフクジ猫画像になる赤犬コラム本期待( ゚∀゚)ノ
投稿: へむへむ( ´∀`) | 2015年9月 5日 (土) 17時01分
この手の本にありがちな「10秒で投げた」「ちょっと立ち読みしてつまんねぇと思った」っていかにも活字慣れしてなさそうなアホなレビューを読んで楽しむ派
投稿: | 2015年9月 6日 (日) 01時06分
中には10秒で全て立ち読み出来て感想コメント出来る、速読の達人がいるかもしれないじゃないか
投稿: | 2015年9月 6日 (日) 20時27分
1973年のピンボール、懐かしいですね。自分は約20年前に読みました。もう内容は覚えていないのですが。
投稿: 1973年の審判長 | 2015年9月 7日 (月) 00時51分
福地さんの感想に激しく同意。
途中グダるかと思ったけど、最後まで読ませた。
又吉さんの文学への愛の発露や、文壇の方々との交友が授賞を後押ししたかもしれないけど、基本的には実力の受賞。でも仰る通り新人賞ですから。
もう一人の芥川賞の羽田さんがワイドナショーに出ててトーク面白かったんで、読んでみようと思います。
自分はケチって芥川賞の両方掲載の文藝春秋を購入したった。
投稿: | 2015年9月 7日 (月) 01時38分
>1973年の審判長さん
ぼくはあれ好きで、20回くらい読んで、今もけっこう内容を覚えてます。
投稿: 福地 | 2015年9月 9日 (水) 12時45分
>ただどういう基準で読む本決めてるんだろうとしょっちゅう思いますが
ホントに気分なのでw
投稿: 福地 | 2015年9月 9日 (水) 12時46分