木原浩一さんという中っぱ麻雀プロがいる。
1ヵ月前だか2ヵ月前だか忘れたけど、こんな会話をした。
木原「協会のHPに日本オープンの決勝の観戦記を書いたんですよ。よかったら、今度それを読んで、プロの目から欠点とか感想とか聞かせてもらえたら」
福地「よっしゃよっしゃ」
ずっとそのままにしてたんだが、今になって読んだ。
すんごく長いんだが、これ↓
第13回日本オープン 決勝観戦記
ボロカスに叩きまくってやろうと楽しみにしてたんだが、期待に反してうまかった。
つまらん(´;ω;`)ブワッ
「中学からやり直せ!」とか言ってやりたかったわ。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
素材がよく選ばれている。
構成もいい。
構成を優先して、無駄なことを追加してないのがいい。
頭でやるべきことは、ちゃんとやっている。
俺が言えることは、大きく2つかな。
①表現力
②場(メディア)
その1 表現力
文章を書くときに必要なのは、頭で考えるべきことと、文章力それ自体(細部の表現力)がある。
頭で考えるのは、全体の構成とか、どういう人が読むかとか。
大半の文章はここが不十分。
でも、この部分では優秀だった。
とくに言うことなし。
あとは表現力。
文章がうまい人は、文をよく味わってよく読んでいる。
字の本である必要はない。
漫画でもいいし、ゲームでもいい(作者が考え込んでセリフが作られてるゲームじゃないと駄目)。
アニメでもいいけど、なるべくなら、音声で聞くより、目で見るもののほうが残りやすいと思う。
それを、よく味わうことと、いっぱい読むこと。
好きな漫画にハマるとか、そーゆーのが一番。
その量×質。
で、効果的なセリフ、決めゼリフの使い方などで「へー」と思うだけじゃなく、そこでいったん立ち止まること。
文章ってパクリなので、パクれるストックをいっぱい持つこと。
あと、自分が書こうとするのと同ジャンルの文章も読むこと。
企画書でも、メールでも、麻雀の観戦記でも。
その中で、いいと思う部分をパクれるように頭の中にストックすること。
そのままで覚えられない人は、メモとかスクショを使ったりして。
表現力には、使える表現の量と、演出するテクがある。
演出テクはパクリに尽きる。
表現の量は、いっぱい食べることに尽きる。
自分が読んで理解できる日本語の単語量が10万語だとしたら、文章を書くときに使える語は1万もないんじゃないかと思う。
使える語って、じつは少ない。
現状5000の人は、それを8000に増やすこと。
ちゃんと記憶すること。
読んだだけでは記憶できない人は、自分はそーゆーもんだと思って、コピーして赤線を引いてみたり、スクショを取ってみたり、あとから見返すこと。
そして、新しい語は、ツイッターなどでいいから、一度は使ってみること。
自分で使ってみないと、記憶に残らない。
その2 場(メディア)
文章って、かならずどこかに書かれている。
それがどこであるかによって、読む側の感じ方が変わる。
ラインとメールでは違うでしょ。
そーゆーこと。
プロ協会のHPで読むものとしては、ずいぶん長いなと俺は感じた。
これは誰が読むかによって感じ方は違うはずで、大会の関係者だったら長くて詳しいほど喜ぶだろうし、俺みたいな通りすがりだったら一気に読み終われる分量を好むはず。
場によって、相手によって、ベストな文章は変わる。
メインだと想定する相手に向けて、一番いい分量とか形式とか書き方を選ぶこと。
牌のミスが多かった。
こーゆーのは、協会のHP担当者の問題かもしれないけど、自分で見つけて、直してくれと主張するしかない。
プロのDTPオペレーターだってミスは絶対にある。
ミスを修正する仕組みがプロの証だ。
ミスの量は内容に対する信頼の度合いになる。
漢字の変換ミスも駄目。
これは少なかったけど、あることはあった。
一度書き終えたあと、単純ミスも含めて、どれだけ直せるかが、3年後のレベルを決める。
妥協せず、3年後の自分のために、何度も読み返して直していくこと。
俺に言わせれば、みんな直さなすぎるね。
上達って、自分で自分を修正していくことだろう。
あの長さの文章だと、区切られてないとつらい。
そして小見出しがあったほうがいい。
1回戦、2回戦……みたいなのでもいいが、ただ「2回戦」とするよりも「人外魔境の2回戦」みたいなほうがいい。
文章はそれ自体が独立して存在してるわけじゃない。
入れ物がちゃんとしてないと輝かない。
小見出しを大きめに入れろとか、そーゆー部分まで自分で注文をつけること。
自分の文章は自分で世話するしかないから。
ここで木原さんの観戦記についての注文に戻る。
構成はシンプルでいいんだけど、それをシンプルにわかりやすくする工夫の余地はまだありそう。
読者は一回しか読まないから、できるだけシンプルにわかりやすくしないと理解できない。
言い回しでも、シンプルな構成が印象に残るようにすること。
多少くどかったり、多少おおげさなくらいじゃないと、一回しか読まない読者には伝わらない。
味つけを濃くすること。
こんな感じですかね。
俺が言えることとしては。
麻雀の部分、素材の選び方に関しては、かけた時間が感じられて素晴らしかった。
HP上に、良かった悪かったなど、コメントできる仕組みがあるといいのになって思った。
誰かの叩きになってしまったり、問題が起きるのかね?
もっとボロカスに叩きたかったわ。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン ...
ほめたくなかった (ノ_-。)
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