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2015年5月27日 (水)

【つぶ】印税トラブルその後

竹書房に行って話し合いをしてきた。

増刷印税1%を差し引く話はなしになった。
これは当然のこと。

初版印税の1%アップも編集印税というロジックで要求しようかと思ってたけど、「これってたかりじゃね?」って気がしたからやめた。

そして8月に竹書房から出る本も書く予定になってたのだが、それは断った。
もう竹書房から出す本は書かないと。

10月に、キンマに連載してる「100の基本」の書籍化も考えてたけど、これも白紙だな。
連載をまとめるやつはちょっと迷う。

本を書くのは俺にとって楽じゃないので、安く買い叩きたい会社には買ってもらわなくて結構だわ。
馬鹿高い表紙イラストを定価で買い、俺の仕事を買い叩く会社は、安くても大丈夫な人に書かせりゃいーじゃんと。

仕事も麻雀と一緒で、「素晴らしい手作りでしたね」みたいな言葉よりも数字こそが評価なので。

出版業界なんて斜陽だから、いい条件なんて期待してなくて、収入は売れ行きによって実現してやるって思ってるけど、だからといって買い叩かれてると、こっちも駄目になっていくから。

でも、雑誌の仕事はふつーに続ける。
昨日も増刊の記事を依頼されて、それは当然やる。
喧嘩してるわけじゃないので。

ライターなんて出版社にぶら下がってる虫みたいなもんで、飼い主様と喧嘩するとかありえない。
飼い主様の不利益になるようなことは基本しない。
いくら虫だって奴隷ってわけじゃないですよと、それだけ。

ビルの1階で、営業部の先輩と会った。
「おー、福地君、『統計で勝つ麻雀』は冊子をまとめただけじゃなかったんだ~」と話しかけられた。

すごくよく仕事する人らしくて、別な先輩から「彼みたいな人がいるのが竹書房の強みだって、他の出版社からうらやましがられる」って聞いたことがある。
23年前に入社したとき以降、俺も数年お世話になった。

彼もまた、昔は社員として後輩だった俺が、今では竹書房で本を出してるってことに、感慨深いものがあるんだろう。
著者は出版社の命だって、営業部の人こそシンプルに思ってるから(編集の人たちは、売れない著者ばっか自分たちにぶら下がってると思ってる気がする)。

こーいうお世話になった先輩に、「いろいろあると思うけど、これからもよろしく頼むよ~」と言われたら、むげな返事はできないなーと思った。

2月に洋泉社と堀内本で同じようなことがあった。
そのときも、担当のねーちゃんが震え上がるよーなことを言った。
静かにたんたんとだけどね(こういう話し合いを脅し風にやる人は子どもかチンピラで、それだけでもう俺は信用しない)。

通常1人の著者が、この本では俺とホーリーの2人になっていて、そんぶん収入は少なくなり、売れたときのリターンは出版社も著者も同じように受け取るけど、売れなかったときのリスクを著者側が一方的に負っていると。
売れてナンボだから、売れなかったときはそれでもいいけど、売れたときの条件まで最初に切り下げられるのは耐えられない…的な内容だった。

洋泉社の対応は誠実で、すぐ初版印税が10%超えとなった。
こんなの初めて。
当然、採算分岐点は上がるから、それもあって堀内本は重版されないのかもしれない。

それと比べると、昨日の竹書房の対応は「企業努力が足りなかった」という回答で、逃げ腰な感じだった。
気持ちはわかるけどね。

竹書房が作りたいのは、コンビニ本みたいなイージーな本で、俺が作る情報量の多い本は違う。
力を抜いてイージーにやってくださいって部分もあるんだろーね。
そういうズレはある。
石井本の評価が悪くないように、この市場はまだイージーな本のほうが有力だし。

おとといかな、洋泉社で就職試験本の校正が大量にあるから頼むって言われた。
そっちをやってるほうが経済効率的にはいい。
自前の本は使命感がないとできない。

ネマタ本とか堀内本みたいなやつは、手間と金がかかりすぎていて、俺が作りたいと思う理想の本を作っただけで、ビジネスとして考えたときには、ちょっと違うのかもってのも思った。
ネマタ本1200円とかありえず、読者にサービスしすぎだ。
ねーちゃんの残業も半端なかった。

洋泉社も、7月に出る天鳳本でねーちゃんが移動しちゃう予定だから、以後どうなるかは未定。
天鳳本以降は、俺が麻雀本を作るスピードはかなり落ちる。
つかね、雀ゴロから作家先生になって半年、もう飽きてきたわ( ̄w ̄)プッ

ちょうど今日、別な出版社から本を書いてくれって依頼があった。
当然やるけど、竹書房みたいな知識と技術の蓄積はそうすぐできるもんじゃないから、そっちに乗り換えていくとかありえない。
今から思うと、麻雀本はズブの素人なのにネマタ本1を作れたって、洋泉社のねーちゃんは優秀だったんだな。


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コメント

俺は何があっても福地先生を支持するよ。
竹書房みたいないい加減な会社の仕事、今後はしなくていいと思う。
今回の本はもちろん買うよ。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時10分

私は天鳳もやめて新しいゲームをしてますが、福地先生個人には興味あってフォローもしてるし、ブログもたまに見ます。
カジノ法案が通ってもどうやら麻雀が主戦場には立ちそうにないし、(どうせパチンコ独壇場)
麻雀業界からは少し距離をとったほうがいいのでは?
新しいことにチャレンジしてもいいでしょう。

あ、別に私は福地先生が麻雀業界からい無くなって欲しい勢力じゃないっすよww^^
フリーライターのハウツー本とかを1200円で売ったほうがいいじゃないですか?

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時11分

お疲れ様です。
麻雀本を読むのが好きな私は、
ずっと、先生の本を愛読しております。
今は心労が重なってらっしゃるのでしょうが、
また元気に作家活動をされる事をお待ちしております。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時31分

>>(こういう話し合いを脅し風にやる人は子どもかチンピラで、それだけでもう俺は信用しない)。

マンションやらフリーやらサウナでカタギじゃない面々と対峙してる福地さんに恫喝めいたことやってもそらアカンよね

ビビってる画が浮かばねぇもの

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時33分

「100の基本」の書籍化白紙は正直ショック

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時35分

件の問題で、一番福地さんが怒っていたのは、報酬カットを事後承諾で一方的に知らせてきたという失礼な態度でしょ?
竹書房側が、そういう態度に非があったどうかを認めたかどうかが一番大事なところだと思うんだが
今後の付き合い方もなんだか中途半端だし、福地さんの考えていることはよくわからんですね

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時36分

>そういう態度に非があったどうかを認めたか

全面的に謝罪されてますよ。
その後の対応が礼を失してることはないです。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 15時40分

とりあえず加藤とかいう弊害を切ったら福地の味方に付こうかな。

投稿: 赤犬 | 2015年5月27日 (水) 15時40分

>「100の基本」の書籍化白紙は正直ショック

迷ってるのは、竹書房で出さず自前で作るべきじゃないかってことで、本にするのはするつもり。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 15時41分

>とりあえず加藤とかいう弊害を切ったら福地の味方に付こうかな。

味方になってくれなくていーから(≧∇≦)

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 15時42分

ブログで飼い主でもある出版社のイメージダウンさせといて、何被害者面してんだよ。

まぁ、竹書房は連盟の息のかかっている会社だからどーでもいいけど。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時46分

>全面的に謝罪されていみす

それは、非常に大事なことなのでまずブログ本文に書くべきだと思います

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時47分

近代麻雀買ってないから雑誌連載のをそのままでいいから書籍化してくれるとありがたい
福地先生何もしないでそのままコンビニ本とかでもぜんぜんかまわない

投稿: | 2015年5月27日 (水) 15時49分

>それは、非常に大事なことなのでまずブログ本文に書くべきだと思います

そうなんですかね?
謝罪は最初からされてます。
ぼくは言葉だけの謝罪なんて信用しないので、取り合わなかっただけです。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 15時51分

>雑誌連載のをそのままでいいから書籍化してくれるとありがたい

ちょっとでも早いほうが嬉しい感じですか?
そう言われると、はよやったほうがいいかと考えちゃうな…。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 15時55分

本が売れて、このトラブルが将来的に「あぁそういえば~この本出す時揉めたよなw」っていい思い出になるといいすね、みーにん本

投稿: | 2015年5月27日 (水) 16時14分

>いい思い出になるといいすね、みーにん本

何冊かに一回はこーゆーことありますよw
それが自営業者の宿命ですw

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 16時19分

そもそも、最初の非礼がなければ福地さんは竹書房の要求を受け入れていたはずでは?
福地さんが怒ったのは、過程に対してであり、報酬減という数字そのものに対してではないですよね
なんか、お互い言葉が通じ合ってない感があります

投稿: | 2015年5月27日 (水) 16時22分

納品時に値切るというのは企業として一番やっちゃ
いけない行為なので一応竹書房の上司の方は常識的
だったということですね。

大企業の無能な発注者は目先の帳尻合わせしか考え
ないのでこういうことをやらかします。
抗議するには納品差し止めぐらいしか対抗手段が
ありませんが、下請け企業はそれをやると倒産危機
があるので泣き寝入りが多いです。
でも、別な取引先がある下請け企業の場合は、もう
仕事自体請けてもらえなくなるリスクが発生するの
で、仕事内容を評価してる場合はそんな無茶を押し
通すことはまずないです。

納品自体差し止めることが可能な相手に無茶なこと
を言うケースは聞いたことがないので驚きでした。

投稿: 自爆王 | 2015年5月27日 (水) 16時23分

 受注生産はどうですか? 受注・振込確認・自宅か印刷だけを請け負うところでB5かA4に印刷・発送。
 納期は2ヶ月くらい?
 見てくれと納期はよくないけど中身はまともですと。
 PCとプリンターがこれだけ発達、普及していれば個人でもいけるような。やっぱり大変ですかね?
 応援してます。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 16時23分

kindleで出していってほしいってのは無理ですかね?

文章書くだけじゃなくてレイアウトまで入ってくるのでもっと大変になるとは思いますが…

投稿: | 2015年5月27日 (水) 16時27分

>福地さんが怒ったのは、過程に対してであり、報酬減という数字そのものに対してではないですよね

いや、報酬減も嫌ですよ。
高い表紙イラスト買ったんで…とか言われたら、途中で止めますw

>受注生産はどうですか?

かなり小部数になるはずなので、それは考えてないです~。

>kindleで出していってほしいってのは無理ですかね?

すごく考えてます。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 16時32分

>自爆王さん

こっちも納期とかズブズブだったので、相手もたいがいのことはOKだろうと甘えちゃったのでしょう。

投稿: 福地 | 2015年5月27日 (水) 16時34分

解決はひとまずされたようで。

まあ、あとはこれからどーすんのってところなんでしょうけど、今の時代だと電子書籍にしてもいい気もしますねえ…。

投稿: くまねこわんこ | 2015年5月27日 (水) 16時42分

コラッちんこ。
1月に天命を知って半年で飽きるな。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 16時55分

お疲れ様です。
一段落といったところでしょうか。
これがきっかけで、今後出るはずだった先生の本が流れてしまう可能性が高まったのが非常に残念です。でも先生がそう思うのは当然のことだと思います。
今後も先生の本を楽しみにしていますので、飽きたと言わずに(笑)書いていただけると嬉しいです。
心から応援しています。

投稿: 内山 | 2015年5月27日 (水) 17時42分

洋泉社のおねいさん、ネマタ本2のアンケートの時メールで回答者への返信が、かなり丁寧でデキる人だなーと思った

おねいさん、本当にお疲れ様でした(´・ω・`)へむへむ・・・

印税の件は
「飼い犬に手を噛まれた竹書房」と
「犬を適切にブロックした福地先生」
の差が出たって感じですな(てけとう

投稿: へむへむ( ´∀`) | 2015年5月27日 (水) 17時51分

「100の基本」はぜひ書籍化して欲しいです。

投稿: 顔面足蹴り | 2015年5月27日 (水) 17時54分

問題を拡大したくない竹が折れるのは当然とはいえ、折れるまでの時間が早すぎて笑った。
プレゼントのインチキで消費者庁に叱られた直後に訴訟じゃ、イメージ悪すぎるもんね。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 18時48分

麻雀って狭い世界では売れっ子でもそれ一本で食うためには
仕事量増やすしか無いってのはプロと似たようなもんだね。

投稿: | 2015年5月27日 (水) 19時04分

想像するしかないけど一応、今後の本に関しての印税交渉もしてきたっぽいな
それが物別れに終わったから、竹書房から引き揚げると
ただ、労力が少なくてリターンが大きい連載物の出版化はOK 同様の理由で、連載続けるのもOKってところか
ブログ本文は日本語下手過ぎて、本当に分かりにくいよ

投稿: | 2015年5月27日 (水) 19時13分

>>雑誌連載のをそのままでいいから書籍化してくれるとありがたい

>ちょっとでも早いほうが嬉しい感じですか?
>そう言われると、はよやったほうがいいかと考えちゃうな…。

急いではいませんけど楽しみにしてるので出してくださいね
値段高くなっても結局買うので先生の好きなように出してください
個人的に紙媒体が好きなので紙の本でだしていただけるとありがたいです

投稿: | 2015年5月27日 (水) 22時20分

ってか、3年前ぐらいから先生はブログに書いてたけど、
これだけファンのためにやってるのに、金にならんとボヤいてたはず
支援者がスポンサーとして金を提供しなきゃ、先生もスネて当然だわなって思った

投稿: | 2015年5月28日 (木) 08時14分

こういうケースが・・・

ガシェット通信
http://getnews.jp/archives/956166

漫画家のピョコタンさんは出版社に乗り込んで、直談判する様子を生配信して、原稿料の支払いをする約束を勝ち取ったそうです。いろいろ物議を醸しているようですが・・・。

福地先生はこうした行動についてどう思われますか?

投稿: | 2015年5月28日 (木) 10時29分

しかしあの表紙の女子学生の絵は
福地さんの好みで選んだんじゃなく
竹書房側の強引なねじ込みだったというのには驚きました。

投稿: | 2015年5月28日 (木) 16時34分

>1月に天命を知って半年で飽きるな。

わろた(≧∇≦)

>今後出るはずだった先生の本が流れてしまう可能性が高まったのが非常に残念です。

文筆家は本を出してなんぼなので、なんらかの形では出していきますよ。

>折れるまでの時間が早すぎて笑った。

いや、最初から謝罪はされてますって。

>今後の本に関しての印税交渉もしてきたっぽいな

してないです。
条件はだいたいわかっているので。

>漫画家のピョコタンさん

同じよーなことになったらぼくもやりますねw

>竹書房側の強引なねじ込みだったというのには驚きました。

表紙のイラストを著者が決めるのはほぼないです。
著者は本を売る専門家じゃないですから。

投稿: 福地 | 2015年5月28日 (木) 16時58分

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