【本】タックスヘイブン
読んだ。
すげーおもしろかった。
国際金融サスペンス。
タックスヘイブンを素材とした、事件あり、謀略あり、恋ありの小説だ。
世界中の金持ちにしても、大企業にしても、タックスヘイブンを通して金を動かすことで、税金を回避するのは常識になっており、まともに税金を払うのは貧乏人のすること。
これが常識らしい。
タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!って本のレビューを読むと、その途方もない問題の大きさが想像される。
タックスヘイブンを使わない大企業などなく、国際的な金の流れの半分はタックスヘイブンを通るってのがすげー。
最大の黒幕は、90年代以降、国際金融をリードして、無からゼニを生み出し繁栄してきた英米政府だ。
とゆーわけで、タックスヘイブンってのは国際金融上の大問題なんだけど、じつはそれは過去の話になりつつあり、今ではタックスヘイブンを通した租税回避は難しくなってきているらしい。
北朝鮮やアルカイダや日本のヤクザが口座を開設して金を動かすのは、もう難しいみたいね。
この小説の中には、スイスの名門銀行が守秘義務を守ろうとしたら米政府から国際指名手配される話などが出てくる。
もはや守秘義務は通用しないと。
著者の橘玲(たちばなあきら)氏は、本の書き手として、俺がこの人みたいでありたいなーと思う人。
一番有名な本は、たぶんお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門じゃないかな。
お金を貯める最善の方法は税金を払わないことで、そのために「永遠の旅行者」になるという方法を提唱して、何冊もの本を書いている。
もともとは小説家じゃないんだが、小説家としてもふつーにうまくて、とてもかなわんって気がするわ。
俺が読んだことある本はすべて、スマートな切れ味がすばらしいんだよな。
しかし、やべーわ。
こんな本を読んでる場合じゃねー。
つぎのコンビニ本の問題を作らんと。
その前にまずは就職試験問題集の校正を終わらさんと><
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
まさか、福地ブログで橘玲の名前が出るとは!
私は、福地先生も橘玲先生もどっちも大好きです
投稿: あめにち | 2014年5月10日 (土) 18時47分
橘玲の小説はおもしろいね
僕はマネーロンダリングという本でファンになったけど、お金持ちになる方法とかそういうのは一冊も読んだことないわw
投稿: | 2014年5月13日 (火) 10時46分