【つぶ】二十歳にして心朽ちたり
粕谷一希(かすやかずき)さんという評論家が亡くなった。
何の人?って感じだと思うが、
二十歳にして心朽ちたり
という題名の本を書いてるんですよ。
高1のときだと思うけど、たまたま新聞広告でこのタイトルを見かけて、むっちゃ惹かれてねぇ。
10代のときは夢とか希望とか前向きなもんが大嫌いだったし。
まぁふつう朽ちるよね( ̄w ̄)プッ
その2年後かな、近所の図書館でこの本を見かけて借りてきた。
しかしねぇ、目次とかパラパラっと見た感じで、超絶つまらなそうだった。
読まずに返した。
そのあと別な本を読んでたら、この本が紹介されてたりして、テーマ的には俺が好きそうな感じなんだよな。
んで、また借りてきて、また読まないまま返すのをもう1巡。
というわけで、若い頃に結ばれなかった本なのだった。
すれ違いの恋みたいだな( ̄w ̄)プッ
しかし、このタイトルは強烈に印象に残っている。
アマゾンのレビューや別の人のレビューを読むと、いかにも当時の俺が読みそうな本なんだけどなー。
半狂乱になった母が息子を女のもとから奪い返しにやってきて、その母に遠藤が「うせろババア」と罵声を浴びせる地獄図も本書には出てくる。
とかいいよなー(≧∇≦)
思うに、遠藤麟一朗という主人公の名前がいかんわ。
魅力ゼロ。
これが伊集院礼音とかだったら、読んでたに違いない。
実在の人物だからしゃーないけど、キラキラネームであってほしかった。
そーいえば、
ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。
という書き出しから始まるアデンアラビアという小説があって、これまた読んでないんだけどさ。
まぁふつう朽ちるよね。
若い時期の呼び名を、青春じゃなく、黒惨とか憎悲にしろよって感じだったな( ̄w ̄)プッ
青春18切符が、地獄18切符とか暗黒18切符だったら、もっと使ってたわ。
年よりは生ぬるい幸福を望み、若者はどす黒い憎悪を生きるもんだろ。
だから何って?
前向き死ね!
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コメント
声出してワロタw
投稿: ひらりん | 2014年5月31日 (土) 05時59分
>ひらりんさん
君もどす黒い憎悪を生きてるんだね(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2014年5月31日 (土) 06時51分
こういうタイトルを見るたびに想うのだが朽ちた心が復活することはないのだろうかと不可逆なもんなのだろうかと
投稿: | 2014年6月 2日 (月) 09時11分