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2014年3月 5日 (水)

【麻雀】続プロ論

11月に書いたプロ論の続き。

前回の内容を簡単に振り返ってみよう。

俺が思うに、本来、プロってのは、やたら要領がよくて、金集めがうまくて、口先と要領ばっかの個人がやってる広告代理店みたいなもんじゃないかと。
ガチで競技を突き詰めていく道はまるで別物。
それはアスリート。
むしろプロとは逆のアマチュアイズムの方向性だと思う。
だから、麻雀プロが「プロです(`・ω・´)キリッ」みたいなのは違う。
アスリートの道を追求していったら、その先にプロとしてやっていける世界が開けるかといったら、それは幻想だと思う。

てな内容だった。

さて、今回は個人編。
俺はなぜ麻雀プロにならなかったのか。
そして、麻雀ライターをするようになって、その仕事の一環として、なぜ麻雀プロをサポートしたり、プロデュースしたり、そういった仕事の方向に行かなかったのかって話だ。

まぁ単純に、本が好きだったし、文章を書くのが得意だったから、ライターになっただけなんだけどさ。
でも、自分の仕事の立ち居地的には、もっと麻雀プロの世界と近くても、おかしくなかった。

俺の中で理想のプロ像が描けなかったから。
それが理由だな。

プレイヤーとして、公開対局やら、タイトル戦やら、そういうのに出ることにも積極的じゃなかった。
それも同じ理由。

俺はデジタルなんて言葉が流行る前から、発想はデジ系に近かった。
ガチの競技者だったら、正確な手順を尽くして、ひたすら精密に打ち続けるべきだろうって思っていた。
「魅せる麻雀」なんて、勝つことに不誠実すぎる、そう思っていた。

他のゲームとかスポーツを考えて、みたらわかるでしょ。
一本を取れる柔道を!みたいなのはあっても、それは勝つための心であり道であって、観客に受けるためのものじゃない。
どうすれば観客に受けるかなんて、プロデュース側が考えることで、選手が考えることじゃないだろう。

じゃあ、マシーンのような打ち手がプロの理想像なのか?
そう考えてみると、それも違った。

やっぱね、それじゃ一般大衆が求めるヒロイズムが欠けてるって思うんだよな。
かっこよさとか、あざやかさとか、スーパープレイとか、そういうのがないと、マニア層だけのもので終わるでしょ。
麻雀漫画の編集部に関わっていて、主人公像をいつも考えてたから、なおさらそう思うのかも。
地味に強いやつじゃ主人公になれん。

柔道の一流の選手って、オリンピックが終わったあと、プロレスラーになるよね。
食うために。
つまり、アスリートとして柔道でメダルを狙い、そこで成果を出せた人は、今度はその成果を金にするためにショーの世界に行くわけだ。
柔道はショーにならず、ゼニにならないから。

麻雀プロが「魅せる麻雀」をやろうっていうのは、柔道の試合に自分だけショーの要素を入れようってこと。
それは不利になる。
でも、それとは別なプロレス的な世界は、麻雀プロの世界にはないんだよね。

麻雀プロが魅せられるかってのは、かなり個人の資質によると思う。
俺は自分にはそういうのはないと思ったし、俺が思う強者像はそういうのじゃなかった。
正確な手順のマシーンみたいなやつ。

ヒロイズムってのは、もともとそういう資質を持ってるやつじゃないと無理がある。
「魅せる麻雀」ってのは、昔でいったら小島さんだし、今でいったら鈴木たろうとか、そういうタイプじゃなきゃ無理だろう。

俺は自分が打つ麻雀が大群衆をわかせるってのは、まったくイメージできなかった。
それは舞台がないからじゃなくて、そういう資質を自分に感じなかったんだよな。

だから、プレイヤーとしての道は考えなかったなぁ。
全然積極的にはやってこなかった。

今になって天鳳名人戦に出たり、ニコ生の対局番組に出たりしてる。
依頼があったからだけど、それもね、プレイヤーとして評価されてるとは、そんなに思ってないんだよな。
それは、俺が麻雀に関して発信してること全体が評価されてるんであって、俺の打牌そのものじゃないんじゃないか。
そんなふうに思ってるんだよね。
どうだろう? 分けられるものでもないのかな?

自分が麻雀を打ってる映像を、何千人とか何万人もの人に、千円で買ってほしいとか、言える気がせんわ。

というわけで、
どういう人が麻雀プロにふさわしいのか?
鈴木たろうにそういった資質はあるとしても、彼が4人いたら、それは広く一般向けとして金を取れる対局なのか?

そういった問いに対する答えは、いまだによくわからんわ。
麻雀プロの理想像って、俺個人の好みと幅広く受けそうな要素との一致がうまく見える気がしない。

←また遠まわしなプロ連盟批判か?って人はクリック!

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コメント

ながくて、最後まで読んでないけど、


どうにも、オカルト系の麻雀プロ、とくに中年ー老人世代のプロは、雀鬼流とか、過去にヒットしたリュウハの、影響がひじょうに強いように感じるね


「麻雀を通して、心身の健全な成長を計る」だの、「麻雀を通して、剣道のように、精神を磨く」だの、雀鬼流のうたい文句だけど、イミフすぎる


麻雀は、ポーカーと同じく、心理戦、運が絡む競技


よって、麻雀の強さとは、
必然的に、騙し合いの強さをさす 精神の健全さの、マギャクにあるものが、麻雀の強さの本質


麻雀の極みにあるのは、狡猾さと、効率 

精神の健全さ、とか、そんなもん、実力100%のスポーツとか、イゴー将棋でやればいい話


雀鬼流は、宗教だから、べつにイミフでいいんだけど、
中年ー老人世代プロの多くが、「単純に、麻雀が強いだけじゃダメ、麻雀で、精神を磨けるようになるのが大事」とか言っちゃってるのがダメだね


中年ー老人世代プロの多くが、雀鬼流に感化されちゃってるというか、アホのようなザレゴトを、カッコイイ方針と思ってしまっているのが問題

魅せる麻雀ってのも、イミフだね 

そもそも、いまの若年層の大半はデジタルなんだから、非効率の手順で、遅い3色だのジュンチャンをテンパイしても、「非効率」「ぬるい」としか思わない


ようするに、大衆レベルが低かった、昔だから、魅せる麻雀が実現したのであって、現代では、魅せる麻雀とは、イコール「弱者の麻雀」


麻雀プロってのは、強ければいいんだよ デジタルにとって、つよいことが魅了する麻雀


ぬるい打牌で魅せる麻雀だの、心身を磨く麻雀なんてのは、雀鬼流や連盟、滅びゆく団体に、勝手にノタマわせてりゃいい話 どうせ滅ぶんだから、カンケイない

投稿: 赤犬さん | 2014年3月 5日 (水) 08時56分

赤犬さんの言われる、
「麻雀プロってのは、強ければいいんだよ デジタルにとって、つよいことが魅了する麻雀」
これは、歌舞伎町の雀ゴロに当てはまると思うな。

貴方が強い麻雀を真に理解できているかは分からん。下手だったりしてね(笑)
でもマニアであることは間違いない!

でもね、福地さんが書いてるようにマニアの絶対数は少ない。また、誰が勝つのに興味があるのは所謂麻雀プロだけだろうw

マニアは金を落とさない。否、落とせる金を持ってないw

金を落とす人がいなきゃプロは成立しない。(これも真実)

となると、2、3回観て面白くなきゃだめなんだよ。
「つっちーのぷんりー2s単騎の七対子」--極論すれば、あぁゆうのが一般受けするの。

金を落とすおばさま方は、あれが観れたら幸せなんだよ。

だから、あんたが言うプロ像は今のところ雀ゴロの理想なんだ。
だって、誰が強いなんて決められないんだからさ。

頼むから、ネット依存症の廃人みたいに、ネットの2000回で決めるとか頭の弱いこと言うなよw

金を本当に落とすスポンサーが仮に居るとしたら、朝から晩までネット麻雀してるやつなんて、そもそも最初から除外されると思うw

投稿: | 2014年3月 5日 (水) 09時29分

確かにメディアへのアピールの為に打法だったりスタイルだったりに名前を付けるのもプロレスっぽいよな。
そう考えると、パールちんこ前原が「連盟は唯一の麻雀プロ団体だと思ってますから!(キリッ)」とか言ってたのも面白くて聞こえてくるな。
「やっぱり全部台本あるんじゃねーか!」って。
森山も「映像媒体が無かった頃は、紙媒体で対局の様子を伝えてたんですよ。ただ紙媒体だから伝える量にも限界があって、スタープレイヤーの良いプレイばかり書かれて、その他の選手の事については酷い打牌ばかり書かれてまるで悪者扱い」みたいな事言ってたし、やっぱり連盟は唯一の麻雀プロレス団体ってことでファイナルアンサー。

投稿: 梅毒に咲いた一輪の花 | 2014年3月 5日 (水) 09時31分

実は周りに麻雀プロになる人が増え始めた(というより、麻雀プロになるような人とBLOG、ツイッターとかのツールの発展によってつながりやすくなった、っていうのが正しいか?)

すげえなあ・・・って思うんだけど、自分が同じようになりたいか、っていうとビミョーなんですよねえ・・・
まあ、実力的になれないけどw

最近、僕がなりたいのはサッカーでいうと五輪選手(麻雀プロ)でも、ブンデスリーガー(雀ゴロ)でもなく、変わったリフティングが出来る人(麻雀芸人?w)なのかな・・・って思うようになりました

もちろん打つからには勝ちたいですけどね(´∀` )のーん

投稿: へむへむ( ´∀`) | 2014年3月 5日 (水) 10時39分

これは将棋の糸谷哲郎六段を見てみるともうちょい議論が
深められるかも。

彼は定跡が分岐する局面までかなりの早指しをして、NHK杯みたいな持ち時間の少ない対局だとまれに棋譜読み上げより食い気味に指したりする。理由は、単純に「後半時間が残ってたほうが有利だから。定跡部分に時間はかけない」というもの。
これはストイックに勝利を追求するアマチュア性だと言えそう。

もちろんそのスタイルに対してのファンもいるんだけど、例えば二日制のタイトル戦なんかでそれやったらスポンサーも古いファンも激おこなわけで、最悪金が出なくなる。

よくプロレスはショー、その他プロスポーツは競技として単純化されるけど、個人的にすべてのプロ競技って、「勝利をひたすら追求するアマチュア性」と、「スポンサーや観客に金を落とさせるショー性」のせめぎあいというか、バランスの上に成り立ってるんじゃないかと思うのです。

そういう意味では、麻雀プロは、「プロであること」に対して賃金が支払われるどころか登録料払ってるわけだから、むしろアマチュア的勝利の探求をしてなんぼだとも言えるけど、一方でプロ競技であろうとするなら、福地先生が冒頭で言ってるように、「ファンとスポンサーがカネを落とす麻雀」ってのがなんなのか真剣に考えてみてもいいと思う。

長文&コメ汚し失礼。

投稿: 麻雀&将棋ファン | 2014年3月 5日 (水) 11時11分

福地さんに昔から聞きたかったんだがプロ連盟のトッププロと言われている、瀬戸熊さんや荒さんとかは普通に打ってもそれほど強くないと思ってますか?

投稿: | 2014年3月 5日 (水) 12時46分

ちょっと話はずれるんですが、特に赤が入る麻雀は手役を必死に作るのが損って時代ですよね
福地さん的には今の麻雀のルールって満足しています?

役の高さが見合ってるか?とかもそうですし個人的には面前タンヤオドラ3と鳴きのタンヤオドラ3が同等なのも違和感を感じます(鳴いたら5200か6400でいいんでないの?)

赤牌を1や9に入れても面白そうだし(もうあるのかもしれないけど)
そういうところの福地さんの考えを記事にしてもらえるとうれしいです

投稿: | 2014年3月 5日 (水) 14時34分

実はぼくもほぼ同じ理由から、観戦記者一本に絞りました。
自分は派手に打てなくても、そういう打牌とか打ち手を拾って、群衆を「うまく煽る」、できる限り「ヒーローっぽく伝える」のはたぶんできると思ったんで。そのとき、そういうのできそうな人、まわりにいないしチャンス!っていうのもありましたし。

あと、打ち手としては特にプライドとかもなかったんで、「打ち手としての自分」を下げまくってでも面白くできる自信がありましたし(良いか悪いかはわかりませんが、ここがプロ連盟の観戦記と私の観戦記の違いですかね)。例えば、「ええっ、こんな打牌あるの!知らなかった!すげえ」みたいなのを、当然だと思う打牌に対しても書けるみたいなww

おそらくなんですけど、プレイヤーとしてプライドがある人の文章はつまらないことが多いんじゃないかと思います。

あ、ちなみに私は本日最高位戦の選手総会に出ますが、麻雀プロではなく、会計のプロですww

投稿: 聡一郎 | 2014年3月 5日 (水) 15時17分

福地さんが連盟弱い弱いというのは事実なんだが、それはプロのケンカ屋の福地さんが新日のレスラーである連盟トッププロに対して言ってるわけ。ツイッターの取り巻きの天鳳勢やフリーで場末の雀荘でメンバーやっている程度のほとんどは(9段止まりのやつら)街の格闘技ジムに通う素人レベルであるのに「ケンカ屋と同じ練習方法を取り入れてる俺のほうが、プロレスラーより強い」と思ってるやつの多いこと。連盟ディスるのは好きにやればいいけど、福地さんはこういう輩を大量発生させてるということを理解してるのか?

投稿: | 2014年3月 5日 (水) 18時31分

柔道家がオリンピックのあとにプロレスラーになるっていつの話ですか!
福地さんの周りでは時が止まってるのかと目眩がした

投稿: やまいし | 2014年3月 5日 (水) 18時44分

まぁ、連盟ディスる気もないけど。

今のところ、世間一般(麻雀界以外)の視点で見ると、今の大半の麻雀プロはプロとは呼べませんよね。

格闘技とかでもよく似たような議論は湧きますね。

「つまらなくても勝つのがプロ」
「観客を沸かせて尚且つ勝つのがプロ」

まぁ、ボクも同感なんですけど。
つまらなくても勝てばいいはアマチュアですね。
ピュアな競技者としてはアマチュアの方がピュアです。

あくまでそれで喰っていけるから、お金が絡んでくるからプロフェッショナルを名乗れるわけで。
お金をくれるお客様を無視しているのはプロとは呼べる気はしません。

競技者として強さを追及するには、小林剛さんの「スーパーデジタル」とか、そういう二つ名のようなもので自信のキャラを作る…これは立派にプロの仕事だと思います。

競技のプロは、自分で自分をプロデュースできる個人事業主でなくてはいけないと思うんです。

ボクは飲食店の個人事業主ですけど、やっぱ
「自分を看板にする」って意識は大切かと。

投稿: TKCNK | 2014年3月 5日 (水) 21時19分

追記として、それで食べているのだし福地さんはプロのライターであることは当然ですし。

「プロの雀ゴロ」ってのは正解だと思っちゃいます。

雀ゴロが社会的に
個人事業として認められる日は来ないでしょうけどw

投稿: TKCNK | 2014年3月 5日 (水) 21時21分

ま、要約すると、
オカルト派プロは完全に時代遅れで、オカルトの麻雀本なんかイマドキ誰も買わない・全然売れないから、

客層側も、オカルト派プロは、
「魅せる麻雀」とかウダウダ弁明・言い訳しても、事実としてメッチャ弱い・話にならないレベルの弱さってことは、客がみんな自覚してる、というか確信してるんやろなあ

近代麻雀の姉妹雑誌がガンガン廃刊になった、ってのもあるね 

オカルト派の麻雀プロは、いわば、じぶんの書籍が売れない=「ゴリ押しの利権」のコラムが限界なわけだから、

雑誌が廃刊で消えれば消えるほど、宗教コラムも消え、客層の洗脳が難しくなり、オカルト派プロの領域が消えていく道理


そのうち、麻雀業界は、デジタル麻雀一色になっちゃうと思うよ(* ̄∇ ̄)ワハハ 

投稿: 赤犬さん | 2014年3月 5日 (水) 21時35分

渋川プロは凄いがんばってると思うんですけどね

闘牌監修の内容も凄いですし
ついには本人原作で漫画まで作っちゃうし
福地さんと踊りたくもなかろうにダンスしてまで
みんなを楽しませようとしてる

それでいて実力もあり
その考えを本にもしてる

プロとして同時に表現者であろうって姿勢は凄いと思うけど
ここら辺福地さんは渋川さんのことどう思ってるのか気になります

投稿: | 2014年3月 6日 (木) 01時15分

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