【本】5年後、メディアは稼げるか
この本↓を読んだ。
以下、線を引いた箇所。
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(紙からウェブに移ることで)編集者の役割は、キラリと光るタレントを発掘し、マネジメントすることに比重が移ってます。
(フォーブスでは)寄稿者の原稿料もデータに基づいて算出されます。(中略)原稿料の算定方法は、「ユニークビジター一人につき数セント」が基本です。
記者の価値が下がり、編集者の価値が上がる。
紙では、できるだけ主観を織り交ぜず、贅肉をそぎ落としたシンプルな文体が好まれますが、ウェブでは、より華美で柔らかく、ある意味、感情を揺さぶる煽動的な表現のほうが受けます。
(ジャーナリストは)学生時代でいうと、教室の人気者といったタイプよりは、冷めている人、群れから離れてシニカルに分析していた人のほうが向いています。
30歳をすぎると「1年矢の如し」です。私自身、そう実感し始めた去年から、仕事で必要な本を除いて新刊を買うことがほとんどなくなりました。代わりに、読み始めたのが古典です。
コンピューターは電子のコカインである。
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後半のほうに世代の話があって、40代や50代に対して、何ひとつ期待してないことにワロタ( ̄w ̄)プッ
でも、たぶんその通りなんだろうな。
組織にいないから実感ないけど、20代後半~30代以外の人から、新しい大きなものなんて何ひとつ出てこないんだろう。
著者は、ビジネスの仕組み、テクノロジーを重視している。
ウェブでは、まだ課金方法の決定版ができてないから、それは当然。
俺はライターなので、感想としては、ビジネスの仕組み的な部分よりも、文章そのものがどうなるかみたいな観点が強くなる。
日本の雑誌作りの技術って、世界最高峰であり、独自に高度化してマニアックな領域になっていると思うのだが、その時代の終焉を感じさせられた。
まぁしょうがないよね。時代の流れだ。
著者も、20代が修行する場としては、紙のほうがいい、なぜならば、予算や人手を豊富に投下できるからと書いている。
この先は、紙メディアによる修行期間を持てた世代と持てなかった世代に分かれていくんだろうな。
偉そうに言わせてもらうなら、ネットしか経験してない人たちと書籍しか経験してない人たちは、文章が甘い。
ネットの人たちは主観爆発の文章しか書けない傾向が強く、書籍だけの人は文章の語る的な機能をあまり使えない。
雑誌側旧世代として、そんなことを思ったりした。
負け惜しみか( ̄w ̄)プッ
グローバリズム対応しないとヤバイよって部分に関しては、たしかにその通りだけど、手の打ちようがないって感じ。
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コメント
せんせーがマジメでかっこいいこと言ってる
なんかプロみたいじゃないですかーやだー
投稿: | 2013年8月19日 (月) 21時22分