【麻雀】豆ども、なめるな
月曜日の天鳳名人戦第2節から、バッシーの三色崩しリーチ。
放送では、クリミスか?とか言われていた。
まあ通常なら考えられないよね。
と
どっちが安全かを考えた結果、三色の可能性よりも、少しでも安全なほうを切ったという。
オーラスのラス目の親で、何がなんでもラスは抜け出さなきゃならないから、今は打点より少しでも安全なほうをということで。
が4枚見えてるから、
のほうが安全度は高い。
実戦では、どっちも下家の独歩さんに当たり。
バッシー本人も、ここは普通にを切ったほうが良かったと、あとから認めているようだ。
ここは何がなんでもラスを抜け出したいわけだが、は通るけど
は当たるという可能性はそれほど高いわけじゃないので、ならば一撃で2着や1着になる可能性のある高め三色でリーチしたほうがいい。
07/08 | 牌譜 | C0011 般南喰赤 |
2位 B:Ⓢ福地誠(+29.0) C:びりびり☆ビリー(-7.7) D:Ⓟ石橋伸洋(-83.6) A:独歩(+62.3)
このバッシーの三色崩しリーチには共感するわ。
5月に遊図にゲストで行ったとき、同じことをやった。
そのときは1シャンテン時に、4を切るか7を切るかで4を切り、テンパってリーチ。
アガったとき、後ろから「今の打牌はすごい違和感あります」と言われ、気がついてみたら、4を切らずに7を切っておけば、456の三色でアガっていたという。
俺の場合は、三色ができそうなことに気づいてすらいなかった。
何が当たりそうか、どこでアガれそうかばっか考えてると、手役とか忘れちゃう。
異常に細かいことばっか考えてると、通常の思考とのバランスを失っちゃうわけですよ。
3と6のどちらを切るかとか、4と7のどちらを切るかって、普通なら機械的に外側を切っていくわけだけど、細かいことを考えると、まぁいろいろある。
そういうことを考えてると、「だって三色が見えてるじゃん」という当たり前の思考とのバランスを崩しやすい。
実戦でよくあるのが、変な手出しをされるケース。
ホンイツのとき、別の色を1枚抱えといて、あとから切るって、ありがちなハメ手だよね。
それをホンイツほどはっきりした手じゃなくても、やったりするわけだ。
俺が経験あるやつでは、鳴いて手牌4枚になってる手で、678というメンツに9を引いて6を切られたやつ。
とくに9が危険だったわけじゃない。
ただ、手出しを増やしたかったんだろう。
そのときは赤なしルールだったんだけど、赤入りではやらない手筋で、もちろんチャンタだったわけでもないので混乱した。
その結果、それさえ切らなければいいドラを切って、タンキに刺さってしまった。
落ち着きさえすれば、ドラさえ切らなきゃ高い手に振り込むことはなかったから、相手の手を読む必要なんてなかった。
でもね、わけわからんことをされて、ゴチャゴチャと考えたりすると、一番大事なことを忘れちゃったりするんだよ。
これを逆の立場からすると、よくわからんことを、たまにやっとけってことになる。
相手が勝手に間違えて変なミスをする可能性が上がる。
他の例でいうと、リーチに対して、自分の目から見ると通るけど、他人から見たら危険に見える牌を、勝負してる雰囲気で切るとかね。
こちらもテンパイしてるのかと思って、相手が困ってしまい、間違える可能性が上がる。
第二期天鳳名人戦の最終節3回戦、コバゴーは↑の手牌からを切った。
その理由として、コバゴー解説を引用してみよう↓
* * *
これが勝負の一打。
ツモや
に備えるという理由もあるのだが、
ホンイツに見せないという目的が大きい。
そして次のツモが4枚目の。
手出しで切り。
勝った!
-字牌-字牌-
という切り順は、
のまわり。
つまり~
あたりを持ってますというサインであり。
絶対ホンイツには見えない。
本命はか
と何かのシャンポンである。
ピンズが雀頭だった場合は、マンズソーズのどんな待ちもありえるのだ。
誰も使えないが止まる人はいない。
黒子に徹しているASAPINでさえ止まらないだろう。
そして石橋からの直撃に成功!
さて、ここまで考えてもは残せないというのが普通だろう。
当然だ。私も4巡目に切るのが普通だと思っている。
と
の重なりを逃すリスクはかなり大きい。
ただ、迷彩というのはリスクを負っているほど効果が大きいもの。
誰でもできるようなリスクなしの迷彩では、相手の読みの範疇なのだ。
今回は思い切ってリスクを負い、ズバリうまくいったといえる。
* * *
この場合、リスク大きな選択をして、きれいにハメ手を決めた。
俺はそこまで大きなリスクは背負いたくないから、決め打ちはまずしないし、ここまで手出しにこだわらない。
俺の場合は、せいぜいプチ迷彩まで。
スパッと間違わせるほどの話じゃなく、間違わせる可能性を上げる程度。
基本的にはまっすぐ打つ派なので。
ふだん、手出しを全部チェックしてるような相手と打ってないからだろうね。
でもね、小さなトラップを張っていくことは、ときに意味あるし、そのためにリスクを背負うこともあるんだよ。
そのとき背負うリスクと効果とのバランスを間違えることだってあるわ。
ものすごく微妙な問題になるからね。
まっすぐ打つベタな打ち方が正しいと信じて、それ以外の打ち方をミスだと断じる人たちには、じゃあ、そのベタな打ち方で、ふだんどれだけ勝ってるんだい?って聞きたいわ。
勝ってりゃ自然と強い相手と打つようになるだろう。
たいして勝ってないから、そのレベルまでの場で、そのレベルまでの麻雀しか打ってないんじゃないかね。
と、俺の打ち方がミスだらけだと豆どもに断じられ、珍しくムカついたから、こんないっぱい書いてしまった( ̄w ̄)プッ
異常に細かい思考の話から迷彩の話へと、少し論旨が混乱してるけど、まあ言いたいことは伝わるんじゃないかね。
俺は正しい(キリッみたいなこと書くと、俺も頑固ジジイになったんかなぁって気がして嫌だな。
でも、そう思ってしまうんだからしょうがない(= =) ウム
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コメント
福地センセも豆特~並鳳あたりをうろうろしてるじゃないですか
投稿: | 2013年7月11日 (木) 05時31分
>ななしさん
まぁ豆特ではないけど並鳳ではあるね。
逆に聞きたいけど、何段になると並鳳じゃなくなるの?
投稿: 福地 | 2013年7月11日 (木) 06時28分
単純に前回の福地さんの2p先切り(結果メンホン逃し)は好手、コバゴーの發切り迷彩は悪手と思います。
投稿: | 2013年7月11日 (木) 07時27分
僕の中ではなんとなく、8段上位くらいからは鳳凰でも強者かなって気はします
投稿: | 2013年7月11日 (木) 07時28分
この記事の内容
ベタじゃない、変則的に見える打ち方がハイレベルな戦いでは必要、ということは書かれているけど
実際の福地先生の選択が正しいかどうかは別問題だよね。
レベル高いことやろうとするとミスも増えるんだよ!って言ってるようにも見えるけど
それじゃ意味ないよね。
ベタじゃない選択の中にも正解と不正解はあって、理想は変則的な打ち方が有効な局面ではそれをする、ベタなほうが有効な局面ではベタに、トータルで正解が多い、ってことだよね。
まぁこれは結果論で語っても仕方ないから実際こばごーと福地先生の選択がそれぞれどっちだったかは俺にはわからないけど
「ベタだけじゃダメ」ということを知っていたとしてもミス(ベタであるべき場面で変則手を選ぶとか)であれば叩かれるんじゃないのかな
投稿: | 2013年7月11日 (木) 13時24分
用はそのときなに考えてたか大事なんだろ。
ちんこの2p切りも検討きいたらなるほどと思った。
このおっさんは意外と真剣に考えてるよ
福地誠は考える豆である
投稿: | 2013年7月11日 (木) 13時43分
麻雀のいいところはオレTUEEEEEができるところ
雑魚でもドヤれる それが麻雀の強み
投稿: ちんこラヴァ―(ちんこは強いと思うょ) | 2013年7月11日 (木) 13時50分
最初の6m切り的な事よくやるけど、さすがに三色あるときは三色優先させてるかも
(´・ω・`)へむへむ
投稿: へむへむ(´∀` ) | 2013年7月11日 (木) 20時51分
:アノミー ◆XlhWlSXoKk:2013/07/14(日) 04:44:14 ID:Fyd2GFfk
その通りで、引き出しを自由に使いこなせてないから
こんなミスするんだってことだからなあ。
だいたいベタな打牌なんていう表現が問題だから。
俺に言わせれば【正着か正着でないか】それだけだよ。
その状況に応じた最適な一打かどうかだけ。
まあ、豆特にゴチャゴチャ言われて頭に来るのわかるよ。
奴らなんて引き出しも少なく手なり棒テンすらまともにできないんだからな。
だがこの内容は違う。
投稿: アノミーさんの転載 | 2013年7月14日 (日) 09時33分
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 志望動機の書き方 | 2013年9月30日 (月) 13時04分