【麻雀】旧勢力の強さ
前回のポーカーについてのエントリで面白いコメントをもらった。
そのままコピペしよう。
* * *
カジノを転々としながらリアルポーカーのみで喰ってる日本人プレイヤーのブログを結構見てた時期があったのを思い出した
もう長いこと(たしか10年以上)潰れずに下の上くらいのレートで観光客相手にチビチビ稼ぐスタイル
しかしある時を境に若者が大勢カジノに来るようになってボロ負けしたんだとか
最初は「ガキ共がバカヅキなだけだ」と特に気にしてなかった様子だった
だが連日連敗で金銭的にどんどん追い込まれていった
おそらく肉体的にも精神的にも苦しかっただろう
実はその若者達はポーカーの専門学校で確率論等を徹底的に学んできたエリート達だった
上のレートの住人にはまったく歯が立たず結局ポーカーのポの字も知らないド素人の観光客相手に稼ぐ程度の腕前しかないんだから期待値通りにきっちり押し引きしてくる若者達に勝てないのは当然だった(鳳凰民に勝てない豆特みたいな感じか?)
そしてついに種銭が尽きて引退
一旦日本に帰国して種銭を作り直して復活して再挑戦してるみたいだけどスキルを向上させないとまたカモられるだけだと思う(ちなみに向こうではカモのことをフィッシュ=魚と呼ぶ)
麻雀と同じでどんどん進化していかないとあっという間に負け組になるんだなと感じた
* * *
技術革新してない弱いベテランは、台頭してきた強い若手たちにあっちゅー間に勝てなくなって失業してしまったという内容。
このコメントの最後は「麻雀と一緒で」と結ばれている。
でも本当にそうか?
ネット麻雀では、年寄りはなんのかんのと理由をつけて逃げるけど、実際に対戦したら、年寄り勢が若者に勝てないのは明白。
若者のほうが強い。
でも、リアルでは、どっちかって逆だ。
純粋にゲームとしての実力は若手のほうが高いのに、なんのかんのと寝技でやられて、年寄り勢が大勢生き残ってるイメージだ。
年寄り優位とまでは言わないけど、若手優位という感じはしない。
実際、流れ派の年寄りでも、強い人は鬼強い。
強弱に思想は関係ないんだなって感じてしまう。
たしかにね、ピン雀にいる弱いオッサンたちは、かなり駆逐されつつあるのかもしれない。
でも、強いオッサンとか強いジジイもいっぱい生き残っている。
新宿歌舞伎町のフリー雀荘なんて、強かったら稼げるんだから、年寄りを食ってる若者がいっぱいいてもいいはずなんだよね。
でも、そういう若者が増えてる感じはない。
渋谷のピン東ではオヤジは駆逐されてしまってる印象だが、新宿はオヤジ優位に見える。
これはなぜなんだろう。
レートの圧力ってよく理由として挙げられるけど、よく考えてみるとこれは説明になってない。
若者だって、パチンコやパチスロなど千円札がものすごい勢いで乱れ飛ぶギャンブルをよくやってる。
ポーカーなんてオールインで、すぐ全額勝負だ。
それに比べたら、麻雀なんてたいして金は動かない。
そもそもさ、流れ派の老害勢がむちゃくちゃ弱かったら、いくら強がったって、すぐメッキがはげてしまって人気を失うだろう。
モンドとか最強戦に出てる年寄りは弱くないんだよ。
むちゃくちゃ強いかどうかはともかくとして、それなりに強い。
なぜ麻雀は、純粋にゲームとしての技術では低いはずのベテランが生き残りやすいのか。
麻雀はテーブルゲームの一種だから、60代や70代が現役で通用するのは変なんだが、実際には、トップクラスの実力があるかどうかは不明としても、普通の現役の力はあるわけだ。
リアル麻雀は老人が生き残りやすいゲーム。
不思議な話だけど、現実を見る限りは、そんな特徴があると言わざるをえない。
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コメント
ポーカーの本の紹介、ありがとうございます。
この件について、自分は経験値が一番大きな理由だと思います。
麻雀はポーカーと違って、ネットを駆使しても3倍程度しか経験値を積めないのが大きいかと。
なので、麻雀歴30年の人は、その30年が真剣にやってきた30年ならば、ネットを駆使して10年真剣にやってきた若者と対等以上に戦えても全然不思議じゃないと思います。囲碁将棋も同様だと思います。
投稿: kihara | 2013年6月12日 (水) 19時00分
タバコ臭いのが嫌とか、マナーが悪い方と囲むのが嫌とか、都心から遠いとか、雀荘に行く時間がない (天鳳で遊ぶ細切れの15分の空き時間はとれても昼間にまとまった時間がとれない) とか、そんな理由ではないですかね。
私もそんな鳳凰民の一人です。
投稿: | 2013年6月12日 (水) 19時05分
先生の本にも書いてあったけどリア麻はネト麻と比べてすげー疲れる
すぐ肩やら腰やら首やらが疲れてくる
もう一牌ツモる度に疲れる
そうなると思考も乱れる…ような気がする
やはりダンス最強か
俺はど田舎の雀荘で東風荘の氷室さんの影響で愚形リーチしてたけどその店では俺しかしてなかった
愚形は三色とかチャンタみたいな役絡みしか認めない風潮があった
若い奴もおっさんも爺さんも俺がリーチをかけると「また◯◯リーチか(笑)」とか言って馬鹿にされてた(◯◯は俺の苗字)
まあ小遣い稼げるから馬鹿にされても気にならなかったけど
しかし数年経った今ではそんな奴等も皆愚形リーチしてる
若い奴等はともかくおっさんや爺さんも一応学ぶんだな
無駄にプライド高そうな人が多いから生涯打ち方変えないと思ってたのに
おかげで少し勝ちにくくなったわ
投稿: | 2013年6月12日 (水) 19時54分
麻雀は一定レベルになると運の要素の方が多いからでは?
投稿: | 2013年6月12日 (水) 22時29分
単純に母数の問題じゃないのん?雀荘でもモンドでも大勢出てる流れ派の「誰か」が勝ちやすいのは当然。
でもネット世代若手がそのポーカーのコメみたく大量に押し寄せるようにならないとやっぱり数の力で分が悪い。
流れは「流れ論者プレーヤー」という大量の球数を持ってますからね。
投稿: | 2013年6月13日 (木) 00時29分
天鳳ルールで争うならまだしも、収支戦で競った際、状況によってはふさわしくない麻雀戦術(俗にいうデジタルセオリー)がありふれていると思います。経験則から自分の打ち方を構築してきたベテランには、そういったセオリーには縛られない強みがあると思います。
投稿: | 2013年6月14日 (金) 15時24分
>麻雀なんてたいして金は動かない。
麻雀は場代のこともありますし、他の客のマナーや雀荘の空気も含めて、余計な気苦労が多い気がします。金を稼ぐ手段としてはあまりにも効率が悪いので、稼ぐ気がある人は別のことをするのではないでしょうか?
なのでうまい人や、うまくなる気持ちのある人は、稼ぎのないゲームとして、オンラインでより多くのゲーム数をこなしつつ楽しんでいるように見えます
以上の認識を踏まえて、
>リアル麻雀は老人が生き残りやすいゲーム。
>不思議な話だけど、現実を見る限りは、そんな特徴があると言わざるをえない。
について考えてみます
リアル麻雀って若い人が積極的に参入する分野なんですかね? と考えると、そりゃリアル麻雀で結果的に老人が生き残りやすいのは当たり前の話になりそうです
普通の若い人はああいうのを嫌がりますよね
>上のレートの住人にはまったく歯が立たず結局ポーカーのポの字も知らないド素人の観光客相手に稼ぐ程度の腕前しかないんだから期待値通りにきっちり押し引きしてくる若者達に勝てないのは当然だった(鳳凰民に勝てない豆特みたいな感じか?)
>そしてついに種銭が尽きて引退
>一旦日本に帰国して種銭を作り直して復活して再挑戦してるみたいだけどスキルを向上させないとまたカモられるだけだと思う(ちなみに向こうではカモのことをフィッシュ=魚と呼ぶ)
この、オンラインで鍛えた若者がライブに来るようになって駆逐された人というのは、NOBUKIさんのことでしょうか?
彼の文章を読むと、このままではスキル向上も復活も無理そうです
投稿: みらな | 2013年8月 6日 (火) 00時44分
ポーカーと麻雀では、本当に強くなった時に稼げる額が違いすぎると思います。
数億円稼ぐプロがごろごろいるような状況になれば、麻雀業界にも多くの若者が参入し、ポーカー業界と同じような感じになると思います。実際ポーカーの世界もブーム以前の、職業としてそれほど稼げなかった時代には、流れ論的なものが語られたりもしていたようですよ。
投稿: | 2013年8月13日 (火) 00時38分