【つぶ】凡庸死すべし
グレン・グールド 孤高のコンサート・ピアニスト (朝日新書)という本を読み始めた。
俺が一番いっぱい聴いたミュージシャン。
誰も観ないと思うけど、紹介番組貼っとくか。
この本に、こんな一節があった。
まだ14歳のグールドが、生まれて初めてオケと合奏した。そのときの指揮者について、
* * *
グールドはこの指揮者についてこう回想している。
「あまり多くを覚えていません。ただ、たいへん雅(みやび)やかな紳士で、英国風に警句を交え、オーストリア風に女性の手に口づけをすることに多大な精力を傾けた人で、私の母はいたく感激していました」
このように音楽について触れず、自分ではなく母親が感激したと語っているのは、ようするに音楽的には何も得るものはなく、感激もしなかった、ということなのだろう。グールドは直接批判するのではなく、婉曲に、しかし痛烈に凡庸な音楽家を批判する。
(中略)
初めての協奏曲演奏、初めてのプロのオーケストラとの共演をグールドは「生涯忘れられない感動的な大切な思い出」とは語らない。シニカルに笑うのだ。
* * *
いいなあ。
じつにいい。
凡庸死すべし(キリッ
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コメント
凡庸でありたいと願うのは凡庸ではないからでしょうか
それとも凡庸だからそう願うのでしょうか。。
投稿: 涼月 | 2012年12月28日 (金) 08時39分
そうは言っても先生いつも麻雀では特別な一打はいらいない、普通の正解手を続けていくことが重要だって言ってるじゃないですか。「凡庸」とは違うのかもしれませんが。でも「普通」と「凡庸」の違いってなんでしょうね?
投稿: | 2012年12月28日 (金) 14時05分
いつまでも凡庸な戦術書書いてないでそろそろ本格的なのお願いしますよ
デフレなんだからたくさん書いてたくさん売らなきゃやばいっすよw
投稿: | 2012年12月28日 (金) 19時11分
福地「森山プロの腕組みが素晴らしい、と妻が感激していました」
(´∀` )++
投稿: へむへむ(´∀` ) | 2012年12月28日 (金) 19時41分
そういや自己紹介にグレングールドのCD聴くのが趣味って書いてあったな
グールドはバッハしか持ってないけど何がオススメですか?
投稿: | 2012年12月28日 (金) 21時55分
グールドのピアノいいですよね。『勝ち組の選択Ⅱ』安いのにすごくいい本で感動しました!
投稿: Mar | 2012年12月30日 (日) 20時17分
>ななしさん
俺が好きなのは圧倒的にバッハですよ。
どれでも(*´ω`*)ノ
投稿: 福地 | 2013年1月17日 (木) 07時52分