【麻雀】さん経営陣裁判2
今年2月、リーチ麻雀店さん京都店店長が賭博開帳容疑で逮捕された。京都地裁で懲役10月、執行猶予2年の有罪判決。大阪高裁でも同じ刑に。
社長、専務、常務も起訴されて、8月27日に最初の公判が行われ、9月24日に2回目の公判があった。
ずっと書くのをさぼっていたわけですが、その後、10月22日に3回目、11月5日に判決が出たので、順に書いていく。まずは9月24日の話から。
店長さんの裁判は部屋が狭くてすぐ満員になってしまい入れなかった反省から、早めに来て別件の裁判から聞いていた。それがなかなか人間ドラマだった。
子ども3人いる30代男性で、一日のこずかい1000円では好きなパチンコをできず、8000円をひったくりした人の公判。
証人に呼ばれたのは高齢の父。涙ながらに「親の教育が悪かった」と。
その証言を聞いて本人も涙。深く反省し、これから心を入れ換えて働きますと。
そのシーンだけ見ると更生スト-リーなんだけど、このオッサン、捕まる数日前にもひったくりしてる。そのときにも捕まってるけど、被害届を出されなかっただけ。
んで職なし金なし。ひったくった8000円とそのとき捨てた携帯代など2万2000円を弁償することもできない。
その状態で「心を入れ換えます、二度としません、家族のためにしっかり働く父親になります」と言っても、具体的な道が見えない。職はどうすんの?
ただひたすら反省する姿勢を示して、そのことに情状酌量って、あまりにも精神主義すぎねーか?
まあ、この事件は賭博とは何も関係ないんだけど、この求刑が懲役2年。さん店長さんと同じなんですな。8000円のひったくりと。
賭博開帳ってその程度の軽い罪らしい。なのに公判を3回もやるという。
あまりに軽い罪は、裁判やる手間が無駄だから、遠山の金さんみたいな人が出てきて、いきなり判決出しちゃ駄目なんかね?
その次に、また違う裁判が始まって、今度はチンピラが未成年を「山に埋めたろか池に沈めたろか」と脅して、50万円を恐喝した事件だった。
ヤンマガに載ってるヤンキー漫画のリアル版だ。これは求刑までいかず。
さて、ようやくさん経営陣の裁判になった。
東京からはるばる夜行バスに乗って京都まで行き、他の裁判もいろいろ聞いて待ってたわけですよ。
ようやく本番かと思ったら、この日は証拠提出だけで終了。マジですか?
そんなのわざわざ法廷に集まってすることなの?
だが、この日、弁護士の津田さんと則武さんから、重要な話を聞くことができた。
1つは判例とは何か。1つは公然性というキーワード。
判例とは、最高裁判決のことを言うらしい。それは法律に近い力を持つけれども、逆に言うと、地裁や高裁の判決は判例とは呼ばれず、単なる裁判の結果であって、それほど重要視されないそうな。
すなわち、この事件が最高裁までいくことはリスクでもある。そこで有罪判決が出たら、フリー雀荘は法的にアウトという準法律ができたと同じことになるからだ。
この事件は、数十年ぶりに麻雀賭博について法的に争う事件となったわけだが、地裁、高裁で終わる限り、その判決って参考程度のものにすぎないんだな。
公然性については、重要なので項目を改める。
| 固定リンク
コメント
福地は山に埋めらるタイプやね。
おそらく、なけなしの金を集めて、理屈っぽく謝罪するだろがね。
投稿: | 2012年11月20日 (火) 12時39分