【麻雀】新刊の特徴
出たばっかの新刊『麻雀 勝ち組の選択』は、2年前の本『ネット麻雀ロジカル戦術入門』(通称ドヤ顔本)のリメイク本だ。
どこがどう違うのって点を中心に。
まず、問題を1問追加し、3問削除。 → ページ数のため。
解答を一部改めた。 → 考えが変わったり、他の人のコメントがなくなったため。
霧島いつみさんの漫画がなくなった。 → きりっちごめんよーm(_ _)m
強豪3人の回答がなくなった。 → この理由は長くなる。あとで。
全部の解説にデータをつけた。 → 一部見当外れのデータになってて、ごめんなさい。
前著はかなり評判良かったんだけど、俺の解説の評判が良かったかというと、それは微妙だ。
ネットでの評価を見ている限り、①問題がいい、②他の強豪の意見が載っている、という2つの比重が大きかった。
手牌13枚で、実戦で考えてるようなことに切り込むのって難しい。
この問題は、かなり抽象的な事柄を扱うのに成功している。
その一方で、強者でも答えが割れる問題になっていて、事実、前著でも全員の答えが一致した問題など1つか2つだった。
なので、複数の意見が載ってることが総合性につながった。
もっと簡単な問題だったら、複数の回答はいらなかった。
しかし、答えが1つになってないことは、わかりにくさにつながる。
麻雀の技術をより総合的に見るか、単純明快なわかりやすさを取るか。
この点で、編集部とかなり議論になった。
じつは、俺は自分の答えが正しいとはそんなに思ってない。
雑誌連載時、初期のころには、類題をつけていて、それが本文で解説してることとは正反対の答えになることが多かった。
たいがいのことは、そう単純には割り切れないんだよね。
逆にいうなら、単純化できないことに、あえて切り込むような問題を作ってたんだよ。
なんだけど、こういう考え方はマニア発想であるのも事実。
普通の問題集だったら、問題があったら答えは1つだもんね。
答えが複数あるのは、不思議な構造であるのは確か。
このブログでは、文章の論旨は単純化させて、最後に「~~な人はクリック!」という自己否定的な構造にしている。
物事は単純化させないとわかりにくいけど、じつは俺自身は、そんな単純だとは思ってない。
だから、そういう構造にする。
雑誌の記事や書籍でも、そんな構造にすることが多い。
この部分に関しては、俺も編集部もなかなか譲らず、ずいぶん議論になった。数週間単位で。
そしてね、コンビニ売りのカバーなしタイプの本であること。部数も多いこと。
などの理由から、この本はシンプルな構造にすべきとようやく合意して、他の強豪の意見は除いて、論旨を補強するデータを追加することにした。
ネットでの評価はたぶん前著より落ちるんじゃないか。
でも、レビューを書く人はマニアだから、サイレントマジョリティを重視することにした。
というわけで、他の強豪の意見は除外し、データを補強しましたね。
それと同時に、本文もあちこち書き直したというわけ。
俺自身としては、前著と今回と、それぞれ長所を感じるから、どっちが良かったのか正直よくわかりませんわ。
今回の本のシンプルな構成はいいと思うが、その割には問題が抽象的すぎる気もする。
前著は評価が高かった割には、そこまで売れたわけではない。
他の麻雀本の2倍か3倍程度にすぎない。
4倍あれば十分。わずかな差のようだが、この1倍差が大きい。
なので、自分のマニア的な発想には限界があるんだろうなーってのは思う。
今回の本が、そんな限界を超える一歩になればいいなぁ。
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コメント
前著ドヤ顔本持ってたら買わないで渋川プロの本買ったほうがいいですよね?
投稿: もと。 | 2012年8月24日 (金) 05時04分
>もと。さん
まあコンビニで立ち読みして決めてくれてむ(*´ω`*)ノ
投稿: 福地 | 2012年8月24日 (金) 05時17分
物事を単純化するのは安易だけど、だから両論併記すればよいといのもかなり単純な発想だと思うな。
投稿: | 2012年8月24日 (金) 06時31分
この人えらそーなことばっか言うわりには全然天鳳でうたないね。口だけ番長?
投稿: | 2012年8月24日 (金) 22時55分
この本買った次の日からの天鳳の成績wwww
211121241111322
15戦の平均順位1.67wwww
笑いが止まりませn
投稿: 鳳凰民なったった | 2012年9月 4日 (火) 17時44分