【つぶ】受胎告知
2ちゃんねるの天鳳雑スレにこんな書き込みがあった。
559 :焼き鳥名無しさん:2008/11/17(月) 04:52:35 ID:???
福地の前の壁紙ってなんだっけ?
なんとか受胎ってきいたけど
560 :焼き鳥名無しさん:2008/11/17(月) 04:53:19 ID:???
>>559
あれよかったな
561 :焼き鳥名無しさん:2008/11/17(月) 04:53:42 ID:???
東京受胎
562 :焼き鳥名無しさん:2008/11/17(月) 04:55:10 ID:???
今の壁紙はドンビキだけどな
これちょっとうれしかった。
前のヤツってのは、フラ・アンジェリコっていう15世紀の坊さん画家によって描かれた「受胎告知」。受胎告知とは、天使が現れて、マリアに、あんたは神の子を授かるよって告げるシーンのこと。
←俺もこの絵はいーと思うぜって人はクリック!
現代のあらゆる芸術は、個人が自分の感じたものを表現して、それを個人が共感したりしなかったりするもの。しかし古いものだと、個人を超えるもの(=宗教)が表れている。それがあっちの世界だと感じられちゃうと共感できないけど、この絵は人間らしさを感じさせながら、同時に個人を超えるものも感じさせる点で、俺は好き。ヨーロッパ絵画では、これが一番美しいんじゃないかと思ったり。
まだ麻雀にハマる前に現物を見たことあるんだが、そのときは予想外に地味だなという印象だった。壁画って光を反射しないからね。
それでも、ダビンチの受胎告知(←これ)よりフラ・アンジェリコのものが好き。ダビンチこそ超絶的にすごいんだけど、ちょっと理性的すぎるんじゃないかと感じてさ。
にしても、こうして処女懐妊は清らかとされたのに、童貞は価値あるとされないのはどうしてか? 日本の童貞 (文春新書)でも読んで研究しましょう。←俺は読んで研究したぜ!(≧∇≦)
↓こーゆーのは観なくてもいーと思うが( ̄w ̄)プッ
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コメント
あまり8段を怒らせないほうがいいですよ!
投稿: | 2008年11月17日 (月) 21時27分
>ななしさん
え! 八段様を怒らせるよーなこと書いてます?
投稿: 福地 | 2008年11月17日 (月) 21時44分
長村ホイホイ
投稿: | 2008年11月18日 (火) 03時21分
おおw ゆまちゃんだw
去年はいっぱいいっしょに仕事したな~w
元気でやってんのかな~w
投稿: ぶんさだ | 2008年11月18日 (火) 05時28分
いつも楽しく読ませていただいています
福地先生は本当に多方面に精通していらっしゃいますね
先生のスライムになるために天鳳を始めて、先日ようやく特上にあがれましたので、是非カモってやって下さい
投稿: | 2008年11月18日 (火) 12時24分
近代に入って、日本にも近代的な男女の観念が入ってきて。
それを前提にした核家族・一夫一婦制の観念も入ってきて。
戦後、1960年代以降に経済成長と共に性別役割分業制が根付いていき。
1980年代にはすっかりロマンチック・ラブ・イデオロギーが日本を覆っていて、恋愛結婚が常識と考えられる様になり。
日本では戦前の姦通罪(女性にのみ適用された)からの流れか、はたまた江戸時代が有ったからか、「不倫や浮気は男の甲斐性」といったホモソーシャル的な言説が影響力を持ち、アメリカの様にそれに対置される様な価値観も強い影響力を有することが無かったので、風俗産業も発達し、「甲斐性のある男性像」が必ずしも否定的なものとしてだけ捉えられてこなかった。
一方で女性も、所得上昇の方法の一つとして自由恋愛を活用したり(これは勿論不平等な制度が有ったため、女性の経済的自立が困難だったからだが)、「自由意志に基づく恋愛」の観念や「家庭」にまだ幻想を抱ける時期も有ったので、ギデンズだかが言っているように性別役割分業制は資本主義経済下では必然的に解体していくにしても、一定期間は持続し得たのだろう。
ついでに言えば、童貞とは自由恋愛をしていなかったり、生殖活動をして人口増加に貢献していなかったりで、国家制度の持続を願う政府関係者他や、経済活動の持続を願う企業関係者他にとっては「減らすべき存在」だったとは推測できるわけで、その事情は今も変わらないと思う。
つまり、何故「童貞」が今日否定的に語られるかと言えば、一つには、童貞はある種のゲームに乗っていないと複数の勢力から見なされたからである。
一部の男性にとっては、童貞は甲斐性の無い男性と見なされた。
一部の女性からは、童貞は恋愛に参加していない男性と見なされた。
家庭を持って納税だの徴兵だのを滞りなく済ませて欲しい某組織関係者他にとっては減らすべき「課題」でさえあった。
経済界の人々も同じく、ウォーラーステインが言うように、経済の基礎単位を成す「家庭」を増やすことに熱心だった。
もう一つは、童貞を積極的に肯定する言説が日本で影響力を持たなかったから。
粗雑で突っ込み所は相当多い筈なので、興味のある人は自分で研究するなり、気軽に突っ込みを入れればいいと思います。
投稿: おまーん | 2008年11月18日 (火) 17時19分
>おまーんさん
「戦前に北原白秋が姦通罪で捕まったのでは?」と気軽に突っ込んでみる。
投稿: nasubi | 2008年11月18日 (火) 23時34分
そういえば間男も告訴対象でしたねw
失礼しましたw
投稿: おまーん | 2008年11月19日 (水) 07時27分
>ななしさん
そそ。長村ホイホイ( ̄w ̄)プッ
>ぶんさださん
なんと、ゆまちゃん知り合いでしたかーw(゜o゜)w
>ななしさん
ぜひ食わせていただきたいです!(≧∇≦)
スライムは恒常的に不足してます!
>おまーんさん
そう、童貞はマーケットに参加してなくて、女性は処女でも仕組みとしては参加してるんでしょうね~。
参加したくてもできない苦しさは、出したくても出せないアレと一緒や!てな感じでしょうかね~(≧∇≦)
しかし、麻雀のことばっか書いてて、ギデンズとかウォーラーステインが出てくるのは、不思議とゆーか、ありがたいとゆーか(≧∇≦)
>nasubiさん
あまり全体の論旨に影響しない気もしますがー(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2008年11月20日 (木) 01時16分
処女についてですか。
まず、女性と男性では性交によるリスクに違いがあるという前提を確認しておきましょう。妊娠時にお腹を膨らませるのは女性なので、「特別な相手以外とSEXするのは危険である」と言った言説に一定の合理性が有ると考えられても不思議は無いでしょう。
その上で、性別役割分業制を維持する場合には「女性は家庭を守るもの」なわけですから処女(=夫以外の男性を知らない)の方が都合がいい、といった言い方は一応可能かもしれません。婚前交渉の有無はともかくとしても、経済活動を担うおっさん共からしたら、かみさんに不倫だの浮気をされると安心して外に働きにいけないだろうと。
それはそれとして、そもそも処女は馬鹿にされていなかったか、という問題も有ると思いますね。
仮に言説としては「SEXの相手=結婚相手」というプラトニックラブと「SEXの相手=恋愛対象全て」というロマンチックラブが並存していたとしても、『同棲時代』が話題を呼んだ時代なら知らず、80年代の物理現実下ではSEX抜きの恋愛なんて既に都市伝説だったかもしれない。
現在では処女も否定的なニュアンスをもって語られる機会が増えていると思います。少子化云々、恋愛格差云々。
とは言え、親が娘に「早く結婚しろ」と言う事はあっても、「さっさと処女捨てろ」と言う様な世界は、多分まだ来ないでしょうw
日本にはフリーセックスとか言う親は余り居なさそうだと個人的には思っているのですが、福地先生はいかがでしょう?w
閑話休題、処女が必ずしも否定的なニュアンスばかり持たれなかった理由ですが、三つ程上げてみます。
一つ目は処女であることは女性にとって合理的な選択で有り得たからである(男性の場合は、女性に比べて経済的自立が容易だった事も有り、相対的にリスクは低下した筈)。
二つ目は、女性が婚前交渉を行わない方が都合のいい勢力が存在したからである。
三つ目は、プラトニック・ラブ・イデオロギーが上記の勢力と結びつくなどして処女崇拝促進的機能を果たし、一定の影響力を保持したからである(つまり童貞には味方が居なかった!少なくとも婚前交渉を否定するバイアスは女性の方が高かった!)。
長文ご容赦。
投稿: おまーん | 2008年11月20日 (木) 05時45分
>おまーんさん
最近は、子どもの性関係にオープン(無頓着?)な親が増えていて、息子や娘が自室で彼氏彼女とやってても気にしないとか、泊まっていけというケースなど多いようです。
ぼくが中高生だった70年代には、まだ結婚するまでは処女でって価値観がそれなりに生き残ってましたけど、最近はもう聞かなくなりましたし、処女信仰は相当薄れてきてますよね。
構造的に女性のほうが感染症を持ちやすいってのはありますし、またそれが将来の出産に影響する可能性はありますけど、それも小さな差なので、童貞と処女の違いはどんどん縮小していくのかも。
「中年童貞」って本に、中年処女はもっと苦しいと書かれてました。童貞友の会の会長は、中年処女の会も姉妹団体として作ろうかと思ったけど、彼女らにとってこの問題は重すぎて、かつ狙ってくる相手もいるかもしれないってことで、止めたとか~(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2008年11月21日 (金) 05時42分
>最近は、子どもの性関係にオープン(無頓着?)な親が増えていて、息子や娘が自室で彼氏彼女とやってても気にしないとか、泊まっていけというケースなど多いようです。
この辺、統計的にデータ取れたら面白そうですね。私の周囲ではネットリアル問わず、婚前交渉否定派が結構生き残っている印象が有ります。でも、自分も初体験は高校生の時でしたし、個人的には婚前交渉にはまるで抵抗無いので、具体的なデータを元に検証してみないとなんとも言えませんね。
できちゃった婚しといて、娘には「お父さん許しません!」とか言う人も居るかもしれませんしw
避妊技術の精度向上や、知識の普及についても別途データが必要かもしれません。今じゃゴム付けるか(誰も付けないって?)ピル飲むかすれば妊娠は怖くないですが、そういう認識はポピュラーなのか、ポピュラーだとすればいつ頃からポピュラーに成ったのか、という点はプラトニックラブの衰退を考える上では外せないですね。なんて、こんな話題もうとっくの昔に語り尽くされてる気がしてなりませんがwもっと勉強しよw
投稿: おまーん | 2008年11月21日 (金) 07時15分
>おまーんさん
プラトニックラブイデオロギーが勃興して結婚と結びついてから衰退に至るまでの経緯について、ぼくはなぜか昔から興味があって、けっこう本読んでます。過去を検証するものはフェミ系を中心にそこそこありますけど、今現在に関しては弱いですね。
貞操意識の歴史とか、なぜか興味あって~(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2008年11月23日 (日) 02時12分
それは是非、戦後の童貞や処女について、先生のお考えを伺いたいですね。
ここは一つ、現代のジェンダーをテーマに一冊、お願いしますよw「何故童貞や処女は否定されるに至ったか。現代に生きる人々のコンプレックスの源泉に気鋭の論者が迫る!」みたいな感じでw
童貞や処女にコンプレックスを抱いている人にとっては興味深いテーマに違いないので、売れますよきっとw
投稿: おまーん | 2008年11月23日 (日) 05時18分
>おまーんさん
講談社現代新書に入ってる「非婚のすすめ」(森永卓郎著)ってごぞんじですか? 年収300万などで有名な森永さんの本なんですが、すごくレベル高くて面白いんですよ。でも、たいして売れてないと思います。
その分野は手を出せる気しないです。マジで!
投稿: | 2008年11月24日 (月) 09時04分