【麻雀】タイムマシン必勝法
2週間ぶりにリアル麻雀を打った。相手はネット麻雀のトップクラス。若い。
雀賢荘のオフ会は何度か経験あるけれども、みんなそんなに若くなかったし、若い人でも麻雀は新しくなかった。その点、この日のメンツは麻雀が新しかった。辛い麻雀。
2抜けで東風荘最強2号を観戦することが多かったのだが、理知的な麻雀で面白かった。
天鳳元最強はネット麻雀ぽい打ち筋で、これも面白かった。
東風荘最強1号はほとんど観戦してないのでよくわからず。
配信最重だけ、フリー雀荘小僧に近い麻雀だった。昔からよく知ってるタイプで、ネト麻っぽくない。この日の5人では、彼が一番のロマン派、次が俺だったな。
自分の手牌で、2つほど印象的なやつがあった。具体的には書かないけど、テンパイ時あるいは1シャンテン時に、手役を選ぶと損になる牌姿。損だとわかっていながら、どちらも手役を選んでしまった。
マズローが唱えた理論だったか、何かを説明するときに、年齢によって重視するポイントが違ってくるというものがある。若い人は部分的な論理完結性を重視するし、年配になると総合的なわかりやすさを重視するようになる。
テレビのニュース番組に学者がコメンテーターとして出たときなど、若い人だと、いかにも頭よさそうでシャープなことを言うけれども、もうひとつわかりにくかったりする。それが年配の人だと、わかりやすく説明して、あまり緻密っぽい言い方を選ばなかったりする。そういうことだ。
俺自身、30代前半までは、文章中に「」や“”を多用した。論理性を重視したから。でも最近は意味ないと思うようになり、「」をつけないことが多くなった。凸の書く文章は「」が多く、それを読むたびに若いなと思う。そういうことだ。
麻雀もね、若いときは、基本原則に忠実に打つこと自体が楽しかったりする。でも今の俺は、そういう正確さを体現することがそんなに楽しくない。手役を作ったりするほうが面白い。
もともとそんな手役派じゃないから、まだ影響は小さいけれども、これって勝つためにはマイナスだ。もしかすると、俺はもう勝つための麻雀は合わなくなりつつあるのかもしれない。
次の日に、少し高い東風戦をフリー雀荘で打った。相手のオヤジ軍団は、いかにも古い麻雀だ。すごく打ちやすい。最近になって明らかになってきたセオリーをわかってない。勉強しなすぎ。
この日は負けたけど、こういうオヤジ相手ならトータルでは勝つと思う。んで、ネト麻の連中には、その日は勝ったけれども、トータルでは負けるんじゃないかと思う。
タイムマシン経営と一緒だ。タイムマシン経営とは、ソフトバンクの孫正義が一時やってたことで、アメリカで流行ったものを日本に持ってくれば、いずれ流行るというもの。とくにネットビジネスでは、日米で発達に数年のタイムラグがあったから、アメリカで流行ったものを輸入していれば、それだけで勝者にされたんだよな。
あるいは、ネットが発達する前のトレーダー。情報のスピード差で、プロはアマを食い物にしていた。
麻雀もね、フリー雀荘で打つオヤジたちは、これが勝てる麻雀だと思っているスタイルが古くて、大きな間違いを含んでいたりする。ときどき行くフリー雀荘で、60歳くらいのメンバーが、俺に「先生、コラム読ませていただきました」なんてニヤニヤしながら言う。彼は俺を弱いと思っていて、よく馬鹿にされるのだが、彼が俺を弱いと思っている点こそ、俺に言わせれば、俺のほうが強い点だ。まさに価値観の相違だよな。
てことは、ネットでは若いやつと打って勉強し、リアルではオヤジと高い金を賭けて打つ。それが必勝スタイルじゃないかと思ったりする。なんか、こすい話だよな( ̄w ̄)プッ
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コメント
先生お疲れさまでした。もっと後ろから見て見たいけど、1号も最強もミスがあんまりなくてつまらんですよねw
ちなみに最重は最重要ではなく、もっとも重いの略ですねわかりますw
投稿: 肉 | 2008年9月 2日 (火) 01時32分
ネット麻雀のトップクラスの方達って「リアル」(←若さのアピール)でも相当の経験をお持ちの方が多いみたいですね。私は「リアルな麻雀」って凄く苦手なので、雀荘に気軽に集まって打てるというのは羨ましい限りです。
符計算とか、りーぱいの速度とか、牌山を少し前に出さなければならないとか、牌の晒し方はこうで、リーチの仕方はこうで、触れてはいけない話題はどれで、みたいに色々有って目が回りそうになります。牌の扱いも不器用だし。
そういうのって慣れればどうって事ないのでしょうか?本当に不思議でなりません。自分がやると、手出しツモ切りはおろか河や点数状況さえ見えなくなるというのに(笑)
投稿: おまーん | 2008年9月 2日 (火) 01時47分
こんにちは。
やばい!私も「」は多用しまくってる!!←若さのアピール
まぁ、論理的には破綻しまくっていますがw
>若い人は部分的な論理完結性を重視するし、年配になると総合的なわかりやすさを重視するようになる。
普通の事象の説明を行う場合等では、同じ事の言い方の違いの話なんでしょうけど、こと麻雀の場合はそれが打ち筋の違いになって現れるってのが面白いですねぇ
>俺はもう勝つための麻雀は合わなくなりつつあるのかもしれない。
とおっしゃってますが、実際のところはどうなのでしょうか?
思考実験として、緻密に理論を突き詰める方法と、経験則をファジーに蓄積する方法があったとして、どっちが強くなれるんでしょう。(年齢による着眼点の推移の話とは違うけど)
私も最近構築されている最先端のセオリーを勉強して、実際に打ち筋に反映させようとするのですが、そうすると以前に持っていた場の雰囲気みたいな物を感じて打牌する事ができなくなって、成績が低下したりします。(これを大局観と呼ぶのかも)
まぁ、たかだか1000ゲーム程度のスパンでしか計測してませんが・・・
個人的には「最新の理論を体現しつつ、経験の蓄積による大局観を生かし、牌捌きがエロい」オジサマが最強なんじゃないかと思っています。
そんな人と結婚したいw
投稿: レス子 | 2008年9月 2日 (火) 09時30分
福地先生の近麻でのコラムは最近の麻雀のスタイルだから古い人には理解されにくそうですね。
俺も以前ブログで、麻雀の役で大事なのは三色や一通それと七対子だとか言っている奴に4つの性感帯の話をしてやったんですけど、まったく聞く耳持ちませんでした。
麻雀で負ける人で自分の麻雀は負け組の麻雀だとちゃんと理解している人ってなんで少ないんでしょうかね?
投稿: 睦瀬京四郎 | 2008年9月 2日 (火) 13時24分
打った面子は敢えて非公開なんですか?
名前が気になったりするのですが・・・
投稿: | 2008年9月 3日 (水) 14時10分
>肉さん
そんな重そうじゃないのが残念でした。
今度は、素人、栖ライムも!(≧∇≦)
>おまーんさん
リアル麻雀をサクサク打つ技術って、そう簡単には身につかない高度なものなんすよ。少なく見て、半荘1000回くらいは必要じゃないかと思います。100回じゃないですよ。1000回です。できる人たちってのは、限りある時間を半荘数千回に費やした人なのですね~(≧∇≦)
自転車に乗るときに、両手を離して乗れるってのと、同じよーなもんかと~。
>レス子さん
そ、そんな…、これでもいちおう既婚者なのに、そんなストレートにプロポーズされてしまうとは!(≧∇≦)
まあ、そこらへんの問題は今度じっくり相談しましょう!
>睦瀬京四郎さん
誰でも自分は強いって思えるところが、麻雀の最大の長所じゃないですかね~。
んで、発想が古い人は、字を読んで麻雀の勉強しようとは思わないので、コラムは今風で良いのですね。そもそも昔風の発想って、体感しなきゃ何もわかんねーよ!って感じですし~( ̄w ̄)プッ
>ななしさん
氷室、理不尽大王、茶柱、ロリ肉って4名ですね~。
投稿: 福地 | 2008年9月 3日 (水) 17時42分
>そんなストレートにプロポーズされてしまうとは!(≧∇≦)
それ以外の事がメインの文章なのに、躊躇無くそこにのみレスですか!!
先生は牌捌き的にダメっぽいので、ごめんなさい(≧∇≦)
投稿: レス子 | 2008年9月 4日 (木) 09時16分
>レス子さん
牌さばきは、ネット雀士の比じゃないですけど、リアル雀士としてはもうひとつですかね…(´д`)
投稿: 福地 | 2008年9月 5日 (金) 06時10分
たとえば自分が効率麻雀を打つとき、敵も効率麻雀だと運勝負になる。そうなると場代負けするだけになる。
大切なのは「古い麻雀のおやじたちと戦う」ことだと思う。自分はネットで最新の技術を学び、古い人に対して使う。
これは必勝法だろうね。どんなことにも言えそう。
投稿: 必勝法 | 2016年5月 4日 (水) 18時19分