【麻雀】プロの場に学べるか?
一昨日の日記に書いた競技麻雀のエキシビションマッチだけど、結局、見に行くのは中止。書かなきゃいけない原稿の踏ん切りがつかず寝てなかったこともあるし、5時間も立ちっぱで観戦すると考えるだけで疲れ切ってしまった。
ダチとの待ち合わせ場所まで行き、「やっぱやめるわ、だって立ちっぱなんでしょ」と言ったときの返答が決定打だった。
「いや、半荘と半荘の間に5分くらい休憩があって、そのときは座れますよ」
……(´д`) この一言で完全にダウン。
あのね、世間ではそーゆーのを立ちっぱと言うんだよ! ヒッキーはね、パソコン画面だったら何時間でも向かえるけど、1時間以上立たせておいたら死ぬんだよ! それは麻雀の観戦じゃなくて、社会復帰プログラム自衛隊研修と一緒だから!
こうして俺が行けないと言ったら、彼も、んじゃ止めると。てなわけで、お茶だけして帰ってきた。
しかしまあ不思議っていや不思議だ。俺が最近観戦して、こんなに上手かったのかと衝撃を受けた筋肉マンバンボロは下っ端プロ。俺のことを追い越しやがったペナルtも下っ端プロだ。
そーゆー下っ端プロよりも上位プロのほうが確実に強い。なのに、なぜ天鳳の下っ端プロには感心しながら、格上プロを見に行く気にならないのか?
一般ピープルの中で数字を競う強さと、強者だけ集めた中での強さって、まるで別物なんだよな。たとえばさ、一昨日の日記の汁ベルトさんの一打って、日ごろ強者の中で打ってる麻雀の典型じゃないか。
あーいう強さ、つまり、他人の必要牌を使い切ってしまうテク(『天牌』によく描かれている)って、ネットオンリーの人からは出てこない発想じゃないかと思う。ゲンドウ君、違うかね?
俺は強者同士の麻雀には興味ないんだな。俺自身そういう場を持ってないし、そんな志もない。一般ピープルはそういう強さに縁がないから、麻雀ライターとしても必要ない。プロの書くハウツーに俺が違和感を持つ最大の理由って、そこにある気がする。強者同士の勝負術って、一般ピープルには関係ないんだね。
おそらく凸は「数値に表れない質的な違いがあるってどうして言えるの? それは共同主観の中にいるだけかもしれないでしょ」って言うと思うけど、俺は質的な違いは確かにあると思う。でも、頑迷な共同主観と一体化している部分も確かにあって、その反証が昨日の日記じゃないかね。「重厚さ」=「強さ」ではないので。
…なんて理屈はともかくさ、とにかく立ちっぱは俺には無理なんだよ!(´д`)
ダチは、俺が赤東風の本を書くつもりだってことに対して、ネト麻がいかにリアル麻雀に役立つかって本にしろとか、凸を巻き込めとか、注文をつけてきた。
出版業界の人でも、みんなそーなんだよな( ̄w ̄)プッ みんな自分を読者対象にしろと言う。
東風戦を嫌いな人は麻雀全体の話にしろという。麻雀を知ってるけど日常的にやらない人はエッセイみたいなヤツを書けという。麻雀に興味ない女性は恋愛論を書けという。みんな無意識のうちに自分のポジションが多数派だという前提のもとに、そーゆーのが売れるよって提案する。
一般ピープルなら当然のことだけど、出版のプロも一緒。そんな姿勢で、なぜみんなマーケットを捕まえられているのか、すごく不思議だ。
ネト麻とリアル麻雀の架け橋って本も悪くはない。ただ少し説教臭いよな。やりたい人はすでに両方やってるわけで、片方しかやってない人はどうせ片方しかやらないからね。冷たい対応をしてしまったな~( ̄w ̄)プッ
啓蒙なんていらない。それはテレビや漫画の仕事だ。本は深さにこそ価値がある。
| 固定リンク
コメント
鳴きの対応、鳴きの手出し牌のまたぎの確率(順目別)とか知りたいです
赤あり東風の本凄い楽しみです。頑張って作って下さい
投稿: | 2008年8月26日 (火) 00時38分
麻雀プロの強弱はよく話題になりますけど、
>下っ端プロよりも上位プロのほうが確実に強い。
この発想ってどこから来るものなんでしょうか
(上位プロが弱いと言っているわけではない)?
「あのプロは強い」というのは評価というよりも、
願望のように聞こえるものでして・・・
投稿: nasubi | 2008年8月26日 (火) 00時58分
他人の必要牌を使い切ってしまうテクって、意図的に使い切ろうとしてなかろうが、当然強い人ってのは、何の気なしにそういう無造作な放銃を避ける技術を持ってる訳で…
どちらかと言うと、「そういうのを意図的にやる俺らはすごい上手い!」みたいな認識をプロの方々が広めてきたから、ゲンドウみたいな若いネット雀士としては「そんなんしらねーよ」ってなるんだと思います。
っていうことを上卓戦士がブログに書いてもしょうがないので、こういうことは麻雀の上手い物書きが書くべきなんですよ!ね!
投稿: | 2008年8月26日 (火) 01時39分
ちょっと期待してたんですが、結局行ってないんですかww
けど、これはこれで面白い(興味深い)記事ですねー。
投稿: 01 | 2008年8月26日 (火) 07時45分
>ななしさん
赤東風の本、早く進めねば…。まだ何もしてないので(´д`)
>nasubiさん
上位プロと下っ端プロは、観戦したときに歴然とした差がありますね。プロ間では、その評価はほぼ共有されてると思います。
しかし、その評価がアマチュア間での評価基準と違うため、わかりにくい話になります。
この日記も、まさにそんなギャップについての話ですね~。
>ななしさん
ゲンドウみたいな若い子に、他人の要牌を押さえて使い切ってやろうって発想がないのは、ふだんスピード勝負の場で打ってるからだと思います。スピード重視じゃないと不利になりますからね。そもそも凸理論からしてそうですもん。
んで、上位プロばかりの場になると、逆にスピード重視の麻雀では勝てないんですよ。他3人がスピード派じゃなくなると、スピード派の麻雀では勝てません(これは異論ある人も多いでしょうし、ぼくの個人的な見解にすぎないかもしれませんね)。
場によって勝てる麻雀が変わるってのが、難しいところですね~。
>01さん
いつの日か、きっと行きます! そのうち…(´д`)
投稿: 福地 | 2008年8月27日 (水) 02時06分
たぶん特とプロで一番違うのは、仕掛けに対する対応じゃないすかねー。
天鳳で2フーロ2000点リャンメンはったら、もうずっとやっほいな気分がつづきますけど、リアル強者とやってたら、
「おれのマチ、河のぬるさと、仕掛けかたでほぼ47m58m36pの3点にしぼられたぽくね?。げ、自分の目からドラ1枚しか見えてないのに13順目に4mうたれた、やば。」とか思いますね。
投稿: いししん | 2008年8月27日 (水) 02時48分
>いししんさん
シビアな対局になると、仕掛けた2000点なんぞにも、気楽には打ってくれないですもんね~。
特上でも半分はスライムなので、プロと比較するほどのもんじゃないですよね。時間制限が厳しいから考えてられないし。
投稿: 福地 | 2008年8月27日 (水) 11時46分