【麻雀】栖ライム君の弱さとは?
天鳳に栖ライム君という青年がいる。昔はブイブイ言わせてたらしいけど、最近は負けが込んでチャオ寸前になっている。
※チャオ=Rが1800未満になり特上で打てなくなること
そーか、チャオるんだったら俺の手で引導を渡してやろう。そう思って何回か観戦し、彼の配信も観た。八段、九段への昇段戦は強ぇヤツがわらわら集まってくるから手を出さないけど、こーゆーのは(・∀・)イイ!!
んで、思ったこと。切る順番も押し引きもちゃんとしてる。上手いと思う。
それでは、なぜチャオ寸までいってしまうのか? 新旧特上で2400回も打ってる以上、単なる偏りでは片付けられない。確かに弱いのだ。
若いやつはメンタルな安定性に欠けてて、キレ打ちしたときに成績をむちゃくちゃ落とす傾向がある。おそらく彼もそうなんだと思うけど、それがすべてかといったら、そうでもないんじゃないか(あくまで推測)。
麻雀の戦術を語るとき、コアに扱われるものは時期によって変遷してきた。昔は「手役」の話が主で、90年代なかばから「牌効率」の話が主になり、2000年代前半から「押し引き」が主になっている。
これは単なる流行じゃなく、戦術の進歩であり、だんだん核心に近づいてきている。今、一定水準以上の打ち手はみな、どんなときに押してどんなときに引くかを一番大事にし、自分なりの基準を確立しようとしてるはず。
でもね、栖ライム君が打ってるのを見て思った。彼が負ける理由が説明できない以上、押し引きよりもっと大事なものが俺たちには見えてないんじゃないかと。
それが何かは俺にもわからない。ただ、「有栖は~~だから負けるんだよ」と語る人の理屈は、俺を納得させないんじゃないかって感じただけ。
感覚的に言うなら、彼の麻雀には頭でっかちな臭いがする。「こう打つのが一番いいんだよ」って原則を、忠実に守りすぎてるんじゃないか。
その原則が本当に一番大事なものだったら、忠実に守れば守るほどいいわけで、それが欠点になるっていうのは、それ以上に(少なくとも同じ程度に)大事な要素が他にあるわけだ。
以前、彼の完全1シャンテン主義をおちょくる日記を書いたことがあるけど、これなんかまさにそう。完全1シャンテンの強さって、そんなたいしたもんじゃないんだけど、真面目な青年は信じてしまうわけですわ。
そのときの彼(Cさん)の敗因は3巡目の4pチーにあった。こーゆー鳴きはメンツができる割に手牌のスピードを上げないから、トップ目はしないほうがいい。しかし昨日見たときは、鳴きすぎってことはなかったな。
われわれにはまだ見えていない戦術のパラダイム(思考の枠組み)があるんじゃないか。われわれが「場況」という言葉に含めていて言語化できないため、なんとなく身につけられる者と身につけられない者で大きな差がついてしまうもの。
それは何だろう?
臨床例として、有栖、早くチャオれや!(≧∇≦)
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コメント
恐らく「大局観」のあるなしだと思うんですが・・・ゲーム回しの上手さと言えますが
投稿: ぷげらっ | 2008年8月 2日 (土) 20時05分
彼の完全1シャンテン主義をおちょくる日記ですが
読みました。
僕も完全イーシャンテンに取ってしまうかもですw
3順目の4pチーは鳴いたあとの形やトップ目なんで
鳴かないほうが良さそうですね。
麻雀難しいですわ><
投稿: 保坂 | 2008年8月 2日 (土) 21時44分
戦術で手役が語られなくなったのは、赤ドラの流行で手役の重要性が薄れたのも一因ではないでしょうか?
何かまた新たなルールが流行したらそれに合わせて麻雀の戦術も変わっていくのではないかなあ。
投稿: はし | 2008年8月 2日 (土) 21時54分
数千回打つそれなりに強いプレイヤーが数百人とかいれば信じられないぐらいはまるプレイヤーの一人や二人出てくる事の方が確率的に普通の事かと。
投稿: えび | 2008年8月 3日 (日) 08時49分
>ぷげらっさん
そうなんすかー。そこらへん、彼の麻雀をもっと見てみないと、よーわからんです~。
>保坂さん
あれ難しいすよね。かならず一方が正解と断定できるもんじゃないだけに。
でも点棒状況まで一緒だったら、やはり同じよーに打ちたいとは思います。
>はしさん
ああ、赤の普及は大きいですよね。三色や一通は消し飛んじゃいましたから。それは確かにあると思います。
あと業界関係者的に言うなら、単に手役好きな人に原稿が依頼されなくなったという説明も…(≧∇≦)
>えびさん
なるー。そら確かにそーですわな~。
んで、有栖がその不幸に見舞われた犠牲者だと?(≧∇≦)
投稿: 福地 | 2008年8月 3日 (日) 17時41分