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2007年7月 5日 (木)

【麻雀】麻雀プロが食えた時代

知り合いの日記にコメントするため書いたもの。ある程度一般的な内容を含んでいるため、こちらにもアップ。元の日記は「麻雀プロ冬の時代」ってな内容で、それに対して、じつは夏なんてなかったのでは、という内容です。


結論から言ってしまうと、麻雀プロが食えた時代ってないと思います。

荒さんが若くして王位を取ったちょい後のエッセイに、「当時はタイトルは3つしかなかった。その一つでも取れば原稿料で食えたのである」とあります。

タイトル3つというのは、名人位、最高位、王位です。でもこれはたぶんウソで、タイトルを取って灘さんと親しくなれば、ゴーストを頼まれる道が開け、そうすると食える時期も訪れることもある、ってだけだと思います。最初から、小島さん、古川さん、灘さんくらいしか食えるようになった人はいなくて、田村さんですら苦しかったんじゃないでしょうか(その後、井出さんも食える人に加わります)。

あるいは、活字誌が「近代麻雀」「麻雀研究」「プロ麻雀」と3つあった時代には、もしかしたらタイトルを取ったら食えたのかもしれませんが、一時の現象にすぎないでしょう。

「タイトルを取れば食えるようになる」というのは最初から幻でしかなく、実際にそうなった人は数人いるけど、それはタイトルがきっかけになっただけで、タイトルを取った人がみな食えるようになったわけじゃないという方が現実に近いと思います。

スポーツ新聞の何切るを作っている人の中には、なんとか八段なんて人もいますよね。新聞の何切るって、それだけでも食える仕事です。たぶん、麻雀で食えるようになるかどうかに、プロであるかどうかは関係ないんですよ。

初期の最高位の中で、その立場を活かして仕事を開拓したのって、ずっと後からプロになった狩野洋一さんくらい。麻雀教室の講師→麻雀の原稿書き→他分野の作家というコースです。

原稿料の向かう先にしても、当時から福地泡介のようなプロ以外の売れっ子はいたわけですから、たぶんあまり変わってないんですよ。麻雀プロであることは、出版社が原稿を頼もうと判断するメリットの一つにはなっても、それが根本要因じゃないんでしょう。

雀荘以外の仕事で麻雀により食える席は5つくらい。この状態は大きくは変わってないんだと思います。

麻雀プロの現代的な出世コースとしては、ヒサトが好例では。あとからプロになっただけで、その前から注目される存在だったわけです。注目されるようになってから、本人にやる気があったため、文章もどんどん上手くなってゆき、他のプロには書けない文章が書けるようになる。そんな道筋をたどっています。

麻雀が強い人は最初から強くて、ほとんどの人は3年もすれば雀力が固定してしまうように、文章が上手くなるのも一部の例外だけで、金をもらって原稿を書いたからって上手くなるもんじゃありません。上手くなるのは極端にやる気のある例外的な人だけです。

つまらない結論ですけど、結局は本人のやる気とセンス。「プロになったから」「タイトルを取ったから」と、依存的に考えてしまう人には無理なんでしょう。自分の席は自分で作るしかない、それが根本なんだと思います。

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