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2006年11月 9日 (木)

【教育】いじめ格差

最近、いじめが話題になることが多い。

いじめが教師の介入で簡単に解決できるというアプローチは、最近ではほぼ見なくなった。

・親が学校に行かせようとすることがわが子を追い込むから、不登校まで選択肢に入れよう
・親と教師が手を組んで大人のネットワークを作ることが大事

などの意見がメインストリームだろうか。

そういった意見は、しっかりした親がいることが前提になっている。

「もう学校に行かなくてもいいぞ。何があっても守ってやるからな」

そう言ってくれる親がいるかどうか。その差は途方もなく大きい。

親が昼も夜も働いてて子どもとロクに話もできない母子家庭とか、親がすぐパチンコに行ってしまい常に借金に追われている遊び人家庭とか、そういった家庭では、子どもは親にいじめの悩みを打ち明けることもできないのだ。

教育格差というと、塾に行かせられる家庭と行かせられない家庭の経済格差などと語られることが多いけれども、根源的な差は親の意識と行動にある。

“下流”家庭の子は、安定した生活を営む点ですでにハンディキャップを負っており、親がセイフティーネットとして機能しない。そのため彼らは勉強以前に「心の余裕」の面で落ちこぼれてしまい、だからこそ、これほどまでに貧乏人の子は成績が悪い状況となってしまうのだ。

経済力以前の差。そこにこそ教育格差の根本がある。

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