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2006年7月26日 (水)

【教育】子どもへの願い

自分の子どもはこう育てたい。そんな何かしらの願いを、親になった人はたいてい持っていることだろう。「教育」というよりも「子育て」だ。

こういう願いにはプラス面もマイナス面もある。他人だったらマイナスが大きかったら切ってしまえばいいが、親子だとそうもいかない。それでも、プラスもマイナスもひっくるめた関わり全体が、親と子の関係なのだと思う。

ぼくは、親が勝手な願いを持つことにマイナス面のほうを強く感じていたので、この点では禁欲的だった。いや、そう思うのは後づけで、ただ単に熱心な親じゃなかった。

それでもいくつかはあって、そのひとつが「異年齢の人と当たり前のように付き合えるようになってほしい」ということだった。

日本人は若くなればなるほど同年齢で固まる傾向は強くなっていて、少しでも年が離れた人とは付き合えなくなっている。いや、そう思うのは印象にすぎず、大家族制が解体されてからは一緒なのかもしれない。ぼく自身が異年齢の人と付き合うのが下手だから、こんなことを思うようになった気がする。

こんな願いを持っていたから、子どもが異年齢の人と接するよう、あちこち連れ出せばよかったのだが、現実にはまったくそうしなかった。自分1人ですぐ雀荘に行ってしまうダメ親だった。それでも、この点に関しては不思議と願い通りになってくれた。

昨日、娘1号が市民オペラの練習に行ってきた。1回目だ。中学の合唱部によく不満を言ってるので、それなら市民オペラに参加してみろとすすめたのだ。高校生以上が条件だから、年齢も1歳詐称させた。どうせ暇でネットゲームばかりしているからね。

帰ってきたところで聞いてみたら、男性は全員がおじいちゃん、女性も圧倒的におばあちゃんだという。30~40代がわずかにいて、10代や20代などまったくいないようだ。

そんな環境でもケロッとして、それはそれでいいかと思っているらしい娘1号。頼もしいけど、こういうところが逆に同年代の友だちができにくい部分でもあるんだろう。

この市民オペラでは、プッチーニをイタリア語で歌う。本番は半年後。歌自体はどうなのか、指導者はどうなのか、そういう部分はまだわからないけど、とりあえずジジババ軍団に混じってスタートしたのだった。

こうして、ギャルがどんどんギャル路線を歩むように、ババ臭い娘1号はますますババ臭くなっていく。それでいいよな。

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